国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学校について友人と(感)   セコイア

 学校について友人と話しをした時、彼が面白い問いをぶつけてきた。幼稚園ではお遊戯やお歌ばかりだったのに、どうして学校に上がるとお歌とお遊戯が授業からはずされるのだろうというのだ。幼稚園では一緒に歌い、一緒にお遊戯をするだけではなく、一緒におやつやお弁当も食べる。他人の身体に起こっていることを生き生きと感じる練習だ。ここで他者への想像力は、幸福の感情と深く結びついている。近代社会では、人は他人との関係の結び方をまずは家庭と学校という二つの場所で学ぶ。養育・教育というのは、共同生活のルールを教え、それが成り立つための前提が何であるかを理解させることであろう。社会において規則が成り立つのは、相手も同じ規則に従うだろうという相互の期待や信頼がある時だけである。私たちは、幼稚園で皆一緒に身体を使い動かすことで他人を思いやる気持ちを、つまりは共存の条件となるものを育んできたのである。(要約)私は、他人を思いやる気持ちを大切にして生きていきたい。(生き方の主題)
 その方法としては第一に、自分の心に余裕を持つことだ。(複数の方法一)人間誰でも、自分が忙しく疲れていたのでは、他の人のことを考える暇がない。心の余裕、またはある程度の生活に余裕がなければ難しいと思う。 例えば、あの世界中で有名なナイチンゲール。彼女は大きい家に住み、家族もいてお金持ちの子供であった。だからこそ、彼女は心の余裕があり傷ついた人や戦争でけがをして死にそうな人をかわいそうに思った。そして自らが彼らを看病するためにたくさん勉強し、とうとう多くの命を助けたのだ。彼女のおかげで当時は汚く伝染病もあった病院が、今のように清潔な所になったのだ。(伝記実例・長文実例)
 また第二の方法としては、小さい頃のうちに他人とコミュニケーションを上手く出来るように教育することである。(複数の方法二)「三つ子の魂百まで」ということわざもあるが、やはり大切なことは人間の基盤になる小さい頃にした方がよいと思う。(ことわざの引用)誰とも付き合わないで暮らしている人はいるだろうか?もししたい人がいたとしても出来ないだろう。(笑)(ユーモア表現) だから、生きていく中では絶対に必要になる、人とのコミュニケーションを早く教えた方が役に立つ。またこの前の森新聞では、「こども哲学よいこととわるいことって、なに?」という本のことが書かれていた。フランスのある小学校で開かれた、哲学の授業をもとに作られた絵本であり、そこには六つの問いと子供たちのそれに対する答えが書かれているそうだ。例えば、『おなかがすいたら泥棒してもいいの?』などがあるらしい。私は、この森新聞を読んだと時、本当に素晴らしい教育だと思った。私もこの本を見てみたくなった。
 確かに、人間には人とかかわりのない時間も必要だ。また、人と話すのが苦手な人などもいるだろう。(反対意見への理解)しかし、「私たちの幸福が、ほかの人びとの不幸に支えられているのであってはならない。」という名言もある。(名言の引用)つまり、自分だけが家に住み朝昼晩ご飯を食べ気持ちよいベッドで寝る。もともと貧乏な家庭や国に生まれた人は、そういうことが出来ない。しかし、私たちはお構いなし。これはいけない。私たちが寄付などをして彼らを援助しなくてはならないのだ。では、この考えはどこから生まれるのだろうか。もちろん、他人を思いやる気持ちからだ。だから、私はこの気持ちを大切にして生きたい。(生き方の主題)

   講評   unagi

 <1> 要約の後に生き方の主題「他人を思いやる気持ちを大切に」
 <2> 方法①「余裕をもつ」:伝記実例ナイチンゲールを使って①を解説しています。生活面、精神面で余裕があるからこその功績であることが分かりやすく説明できました。
                   
 <3>方法②「幼児期のコミュニケーション教育を大切に」:ことわざ、言葉の森新聞からの引用を効果的に使用し、幼少期におけるコミュニケーション教育の重要性を説いています。「おなかがすいたら泥棒してもいいの?」単純な問いであると同時に重要であると思います。実にいいところに目をつけましたね。ユーモア「もししたい人がいたとしても・・・。」ユーモアとは往々にして現実を如実に物語るものですね。

 <4>強すぎず弱すぎずの反対意見でバランスをとっています。名言は、方法①・②・主題と、すべてに関わりをもつものを選ぶことができました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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