創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ふしぎ・ふしぎ・ふしぎ タラちゃん
「はてな」に対して、大人に答えを聞いたり、自分なりに考えたりして、子供は、自のの知識を蓄え、人生観を築いていく。子供は「ふしぎ」に対して、大人から教えてもらうことによって知識を吸収していくが、時に、自分なりに「ふしぎ」なことに対して自分なりの説明を考えつくときもある。人間は古代ギリシャの時代の神話の現象を説明するための話は、なるべく人間の内的世界をかかわらせない方が、正確になることにだんだん気づきはじめた。ところで、不思議なことに対して、科学的な考え方で納得するのではなく、自分なりに、自分の表現で納得した方が良いと思う。
第一の理由として、物との特別な関係又は世界が築けるからだ。例えばニュートンとりんご。ニュートンは木に実っているりんごが落ちてきたことから万有引力のことを発見した。これも見事な自分なりの考えである。それが本当のことだというのはこれまたすごいことだ。これは科学者の例であるが、いつなんどき誰にでもあるようなことであると思う。長文の文章にも「外的な現象と、子供の心の中に生じることが一つになって、物語に結晶している」、「古代ギリシャの時代に、人々は太陽が熱をもった球体であることを知っていた。しかしそれと同時に、彼らは太陽を四頭立ての金の馬車に乗った英雄として、語った・・・」などと子供から大人まで物との関係を見いだすことができるのである。
第二の理由として、科学的な考え方ではできない人間らしい表現ができるからだ。科学的になると、数字的なものが浮かぶであろう。一番人間らしい考え方ができるのはちょうど物心がついたぐらいの子供であると思う。まだわからないものばかりなので「あ。これは、・・・だな!(ちょっと理解しずらいか 笑)」と見たものをそのまま表現できる。大人になってくると科学的な知識もどんどん増えてなかなか上手く表現することをやらなくなっていってしまっていると思う。
確かに自分なりに納得した方がものに対し非常に興味なども湧いてくるだろうが、科学的に考えることも大切だ。詳しく知った方が例えば仕事などでも使うし、社会の面においても大切なこととなってくるのである。でもいきなり科学的に理解するというのも難しいし、やっぱり自分なりに納得する方が結果的に良いと思う。
問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。「ふしぎ」も自らで作り、そして自分なりに納得する。結果的に多くのことを知っていく。とても良いことである。
講評 hira
センスある題名ですね。物事に対して、科学的な見方と共に、自分なりの見方、感じ方を持つことの大切さ述べることが出来ました。ただ、今回はチャレンジ精神が災いして(笑)、主題と理由の関係が少し消化不良の感があるのがちょっと残念。作文の勉強はスパイラルなので、そのズレである「ぎもん」「ふしぎ」を頭の片隅においておくとスパイラル階段を上る途中で何か発見できると思うよ。ふしぎって大切だね。
■第一段落
要約はヨウヤクできたというより、ヨクできています。(ちょっと苦しいダジャレ)「人間は古代ギリシアの」の行はもう少し説明を補うとわかりやすいよ。
■第二段落
ニュートンの話は自分の「ふしぎ」が世の中の基準になった実例。物語はフィクションだけれど、内的世界の一事例。どちらかに事例を絞った方が意味がスッキリ通るよ。
■第三段落
タラちゃんもお気づきの通り、何か実例があるといいね(笑)。この前小2の息子に「お月様にうさぎみえた?」と感傷的に聞いてみたら、「お母さん、月はさんそもないからどうぶつはすめないんだよ」とたしなめられました。それはそうなんだけど、ああ!なんとさみしい会話でしょう。
■第四段落
最後の名言とまとめはさすがよくできています。その前の主題を少し整理するといいね。科学的なものの見方は誰にでもわかりやすいし必要なものだが、それだけでは自分と世界との接点が見いだせない。どちらが優れていると言うより、不思議なことに対する自分なりの納得感を持つことの重要性を説くといいね。
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