国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   いいにくい言葉   ぼんちゃん

 子どものころ、わたしは「ノーの一語」という見出しの文を読んだことがある。「ノー」といことばは、ときとしてたいへん言いにくいことばであるが、言いにくいからといって、言うべきときに、言わないでいると、相手に思いもよらない迷惑をかけることがある。一般に、「ください。」とか「おねがいいたします。」とかいう依頼のことばや、「すみません。」とか「ゆるしてください。」というようなわびのことばも、言いにくいものである。そういう真実になってものを言うとき、そのことばはよく相手に通じるだけでなく、ことばのひびきもすがたすっきりしてくるのである。
 否定的なことばはとても言いにくいものである。私が,日常でよく使うことばは,〜を忘れましたというときだ。例えば学校で宿題を忘れたとき,
「先生,宿題を忘れました。なので明日持ってきます。」
などと正々堂々と言えばちゃんと忘れた分を取り戻そうという気持ちが伝わって
「はい,わかったからちゃんと明日持ってきてね。」
ぐらいですんでいいのだが,
「えっと,あの宿題をやったんですが,家においてきてしまって,ランドセルの中に入れたつもりだったんですが...。」
などと,長々と説明をしているといいわけをして,相手に悪印象を与えて余計に起こられてしまう可能性が高い。また,謝りのことば「ごめんなさい」も結構言いにくいことばだ。特にひどく怒られているときは,
「ちょっと,謝りのことばは?」
と聞かれてやっと言い出す機会を得られるようなありさまだ。
逆にもっとも言いやすいことばとは何だろう?私は,冗談だと思う。また,嘘もあまり言ってはいけないことなのだが,結構口をついて出てきてしまう。エイプリルフールなら,嘘を疲れても多少多めに見ることができるが,普通の日に冗談にならない嘘を吐かれると大変迷惑である。冗談の場合も,自分はほんのジョークのつもりで言っていたことが,口は災いのもとで逆に喧嘩になってしまうことがある。いつもいつも,真面目にかつ慎重にしゃべっていてはつまらないが,冗談も程々にしなくてはならない。
 私がこの長文を読んでわかったことは,いいにくい言葉でもはっきりといったほうがいいと言うことだ。また,いいやすい言葉だが冗談はあまり言わないほうがよいようだ。

   講評   kirara

 つい最近も、「できないんです。すみません。」という言葉が出なくて、他の人に責任をなすりつけるような言い方をしてしまいました。この長文を読むと、反省することばかりです。
 <<こうせい>>よくまとまっています。キーワードを忘れずに・・・。
 <<だいざい>>「忘れました」「ごめんなさい」という言葉をめぐる自分の経験を、わかりやすく書けています。誰でも思い当たるような実例ですね。「言いやすい言葉」というところに注目をして、自分なりに幅を広げたところもとてもいいです。
 <<ひょうげん>>「口は災いのもと」という表現を使えました。第4段落の「わかったこと」のところにも、ことわざを入れてみましょう。
 <<しゅだい>>言いにくい言葉と、言ってはいけない言葉というのは、違う場合もあるんですね。作文の流れに逆らわず、自然にまとめることができました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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