創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   不思議。。。   くろーばー

 子供の世界は不思議に満ちている。子供は自分がなぜと思う事に対して、大人に聞いたり自分なりに説明を思いついたりして知識を蓄え、人生観を築いてゆくのだ。不思議だな、と思った人にとって納得のいく答えと言うのは物語になるのではないか。外的な現象と、子供の心に生じることが合わさって物語に結晶している。だが、ある現象を説明する時、なるべく人間内的世界を関わらせないほうが正確だと人間がだんだん気づき始めた。これがとても素晴らしいため、現代人は神話を嫌い、自然科学に心を尽くしすぎた。私は『不思議だなぁ』と思う事は大切だと思う。
 その理由の一つめは、不思議と思うことによって科学的な発見をするかもしれないからだ。その人にとって何故だろうと思ったことを追求していくと、それはもしかしたら世界を揺るがす世紀の大発見かもしれない。その例に『ニュートン』がいる。1666年頃、ニュートンは木からリンゴが落ちるのを見て『ん・・・?』と思い、よく考えていたらそれは地球の中心に向かって力(重力・万有引力)が働いているから、と言うことを発見したのだ。それは今でも理科で学習することであり、その発見者の名前が単位Nとなって使われているのだ!!。何気なく観察していた生き物の不思議な行動についてあれこれ調べていくうちに『〜の予測』ができる生物と言うことが判明した、などと、あっさり大発見につながれば言うこと無しなのだが・・・(笑)。そう上手くはいかないのが人生なのだ。やれやれ。
 第二の理由は、不思議に思う気持ちがないと、毎日楽しくないからだ。何でも当たり前だと思って目を向けないでいると、実は知らないことばかりだった、と言う事になりかねないのだ。テレビは何故映るの?と聞かれて、『そりゃぁテレビだからよ』と答えるようでは面白くない。なんで夕日は赤いの?と聞かれれば、『お日様が一日中みんなに見られて恥ずかしかったからよ』と言える位ユーモアセンス(!?)が無くては。神話を心から信じ、敬っている人は、他人から見ればただの『頭大丈夫?って感じのヒト』にしか捉えられない。だが、そこに物語を作って、そのようにしてヒトは生まれ、と思っていても実際そんなには困らないだろう。だが『えっそうじゃないの?』と言っていると本当に馬鹿にされてしまうので要注意だ(笑)。そして、日本の海外旅行者数は1500万人を突破したと言うデータにも表されている様に、海外に週間や文化などの不思議を追い求めているような気もするし、日本人は意外と『謎な物好き』のような感じもする・・・。
 確かにただ不思議と思っているだけで、そこから発展して考えていなければ意味が無い。日常生活全てにおいて『???』となってしまうだけだ。しかし、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。』と言う名言があるように、不思議だ、と思う気持ちを大切にしていけば人生観を築き、財産にする事も簡単だろう。私はこれから、時には幼い子供のように『何でだろう?』と考えつつ毎日を過ごして生きたい。

   講評   kirara

 「どうして、どうして・・・」と聞く子どもではなくなったけれど、「○○の謎」などという見出しを見ると何となく心おどります。いつも「不思議」に気づける人でありたいものですね。
 <<こうせい>>違った角度からとらえた理由をあげてあるので、意見に幅が出ています。くろーばーちゃんのいうとおり、楽しみながら不思議を追いかけて、ついでに(! )世界的な発見が出来たらいいですよねえ・・・。
 <<だいざい>>ニュートンの例や、海外旅行者のデータが、この作文にとてもいい味付けをしています。ただ単に意見だけを並べたものと比べた場合、その差は一目でわかると思いますよ。
 <<ひょうげん>>この名言は、私も大好きです。その前の「反対意見への理解」からのつながりが、非常にスムーズですね。
 <<しゅだい>>不思議不思議と思っているだけで前に進めない無意味さを、うまく表現しています。今回の「反対意見への理解」は、いつにもましていいですよ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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