創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
透明魔女さん、やめてちょうだい! えめけ
子供の頃、私は「ノーのー語」という見出しの文を読んだことがある。「ノー」という言葉は、時として大変言いにくい言葉であるが、言いにくいからと言って、言うべき時に、言わないでいると、相手に思いもよらない迷惑をかけることがある、と言うものであった。言葉の生活には、時々、言いにくい言葉が現れて、私たちの言葉を、濁らせたり、曇らせたり、ゆがませたりする。
私はよく友達から、遊びの約束を頼まれたことがある。そんな時に起こった出来事を紹介しよう。私はOOちゃんに、
「今度の木曜日どう。あたしDS持っているからさ、通信しない。」
と良く誘われたことがある。私は遊ぶのが大好きだ。元気がない日でも、友達に誘われてしまえば、元気ハツラツだ。でも私はその日は塾に行かなければいけないから、遊ぶことは無理だった。だから私は無理、と言おうとしたのに、自分の口がまるで魔女に操られているかのように、こんな事を言った。
「うんいいよ。じゃあ、明日の4時ね。」
と言ってしまったのである。それにしても、友達に無理と言える人は凄いなぁと思う。<<題材、表現>>
次に私はお母さんに聞いてみることにした。私も知っているのだが、私の家によくセールスの電話がかかってくるのだ。スーパーなどでは思わず買ってしまうことがあるが、お母さんにかかってきたセールスの電話は、まるで別人に変わったように、
「あぁー。もう結構です。」
終わり、という感じだった。やっぱりお母さんだからなのか、私とはちがって、お母さんが素直にキッパリと「いりません」と言える人だとは、予想もつかなかったぐらい、驚いた!<<題材、表現>>
私はこの作文を読んで、分かったことがある。それは、言葉という物は、心を動かしたり、気持ちが良くなる言い方、悪くなる言い方があって、その言い方によって、相手の気持ちが悪くなったり、良くなったりすること。言いにくいのは分かる。でも実行に移さなければ、知って言わざるは、知らなずに同じになってしまう事。世の中には「ごめんね」などと言いにくい人もいるが、お母さんのようにキッパリ言う人もいると言うことが分かった。
講評 miti
簡潔にまとめ、たいへん分かりやすい文章になりました。かかった時間も短縮できましたね。題名がユニークで印象的ですが、文章語にした方がいいです。
要約ーーあと一息です。読み慣れることで、自然と力がつきます。がんばりましょう。
前の話すーー良い題材で書けました。遊ぶことが大好きなのは、健康な証拠ですね。。上手に選んだ会話を入れ、生き生きしました。良く誘われる→よく誘われる、に直しましょう。
「自分の口がまるで魔法に操られているかのように」のたとえは、自分らしい表現です。
聞いた話ーーお母さんはさすがですね。一言は一つのこととして、はっきりしていますね。
分かったことーー「知って言わざるは、知らざるに同じ」のことわざの加工をうまく使いました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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