国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手から愛があふれ出す   オカピー

日本は、昔から手仕事の盛んな国だった。日本では、手を使っていろいろな物を作り出す。折り紙を折ったり、お箸を使ったり、様々だ。それに比べて西洋は、機械を主に使う。機械で作られた物は、国民的特色がなくなりがち。そまつになりがち。働く喜びをうばいがちだ。手仕事で作られた物は、民族的特色がある。親切に作られている。仕事に喜びがあるのだ。(要約)
 これと似た話が私にはある。私が、四年生の夏休みのことだ。祖父の家に行った。祖そこの近くには、「信楽」という所がある。そこには、信楽焼きと言う名産物がある。信楽焼きと言ってもピンとこないかもしれない。よく玄関などに置いてある、狸の置物を作っているところだ。そこでは、信楽焼きの土でコップ作りが体験できる。私も挑戦した。「ああやれ、こうやれ。」と先生にうるさく言われ、少々うんざりしながら作業を続けた。でも終わって家に持って帰る時は、ルンルンと足取りも軽やかだった。
 数日後、母がその貴重なコップを洗っていたら、普段滅多に茶碗を割ることのない母の手が滑って、持ち手の所が割れてしまった。弘法にも筆の誤り(たとえ)だろうが、私はぷんぷん怒った。この経験から、普通に買って割ってしまったら、「あーああ、割っちゃったよ。」で終わるところだろう。しかし自分が作った物だと思い入れがより強く、割った後の気持ちの沈み方が全く違うことが分かった。(分かったこと)(前の話)
 もうひとつ似た話がある。それは、図工の作品についてだ。私から見て、ただのゴミに過ぎない作品でも、それを作った本人から見ると、もうなんとも言えない上手な作品だったりする。だから、私は決して友達の作品を批判したりしないようにしている。
それは、自分が頑張って作った物だから、作る時の苦しさを知り、作品に対して愛情を持っていることが分かるからだ。 
この長文を読んで、名前が載っているからすごいとか、そのものの優劣で評価するのではなく、その人のものに対する愛情にこそ、敬意を表するべきだということが分かった。(分かったこと)

   講評   kei

 さすが、オカピーさん!素晴らしい感想文に仕上がっていますね。読んでいて、「そうなの、そうなの」と感心しています。
●題名も素晴らしい!そう、手からはものすごい愛情があふれ出しているのですねお母さんの愛いっぱいの食事も。手作りの巾着袋もそうですね。
●体験実例1/信楽焼。自分で焼いた食器には、愛着がわきますね。割れてしまったショックは大きいものです。オカピーさんの手作り品を割ってしまった、お母さんの気持ち、これも大変なものだったと想像できますね。
●図工の作品も同様ですね。他人が見ればただのゴミ、作った人にとっては、特別な思いがありますね。オカピーさんが生まれて初めて描いた絵、覚えていますか?お母さんは大切にとってあるのではないでしょうか?
●わかったこと/とても大切なことですね。ずっとずっと忘れずにいてくださいね。



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