国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
物ごころのついた(感) セコイア
ある事柄に興味を持ちそれを研究しようとする時、まず誰しもが着目するのはその形態や振る舞い、すなわち現像論的側面である。次に、もう少し詳しくそれぞれの存在する条件(例えば場所とか温度)でその特徴を記述することを試みる。うまくいけば、その段階において原理的なことを考えなくともある種の規則性が経験的に見つかる場合もある。しかしながら、もしそれぞれの科学がそのような範囲の中にのみとどまっているのならば、しょせんは記載時な博物館似すぎなくなってしまう。趣味としての博物館なればそれも良かろう。博識であること自体はけして悪いことではない。だが、より深く自然を理解しようとする意欲を持っている人々にすれば、博物学だけではいかに物足りないことであろう。したがって、必要なことはある物事や現象の形態や振る舞いの奥にひそむ原理を追求することである。(要約)私は、ある情報を鵜呑みにするのではなく、「なぜ」そうなるのかということを一緒に考えて生きたい。(生き方の主題)
その方法としては第一に、(複数の方法一)早く早くと焦るのではなく、ゆっくり余裕を持って物事をじっくりと考えることだ。例えば、世界中で有名なユダヤ人の物理学者アインシュタイン。彼は、5才頃まであまり言葉を話さなかったと伝えられる。普通の子供に比べるととても遅く感じられる。しかし、彼はその年父親からプレゼントとして方位磁石をもらった。これがきっかけで、自然界の仕組みに対する興味を持ったのだった。また11歳の時にピタゴラスの定理の存在を知り、その定理の証明を寝る間も惜しんで考え、そして自力で定理を証明した。こうして、彼はどんどん有名になった。(伝記実例)
また第二の方法としては、日常で親が子供に小さい頃から理由を考えるように育て教えることである。(複数の方法二)学校でそういう教育をすることももちろん大切だが、子供は家庭からの影響が一番多いと思う。例えば、子供がかんしゃくを起こし自分のおもちゃを壁に投げつけたとしよう。親はまず、
「おもちゃを投げてはダメ」
と言う。しかし、これだけでは「なぜ」投げてはいけないのかが分からない。だから、親は次に
「なぜなら、おもちゃが傷付くから。」
「なぜなら、壁に穴があいてしまうから。」
「誰かにぶつかって怪我をすることがあるから。」
などと理由を教えてあげた方がよい。そうすれば、どんな子でも納得するだろう。また小林一茶の「痩蛙(やせがえる)まけるな一茶 是(これ)にあり」という俳句もある。小林一茶は動物に優しくよくかわいがっているイメージがある。しかし、もしかするとこの詩にあるように、やせがえるを応援している、強そうな人だったのかもしれない。(詩の引用)
確かに、とても急いでいる時には「なぜ」そうなるのか、などと考えている時間はない。毎日「なぜ?」と聞いてばかりいたら、大人に怒られるだろう。(反対意見への理解)しかし、「真によいことは、新聞に大きな騒ぎを起こすことではなく、小さく始まる。」という名言もあるように、私たちは生きていく中で表面的なことだけで判断してはいけないのだ。(名言の引用)私は物事の本質を「なぜ」から出てくるの理由も考えて生きていきたいと思う。(生き方の主題)
「なぜ?」(笑)(ユーモア表現)
講評 unagi
<1>要約:ポイントを押さえています。主題:「なぜそうなるかを考え
ていく」。
<2>方法①「余裕をもつこと」:伝記実例としてアインシュタインの子供時代を挙げています。時間をかけることを厭わない姿勢を支持するのに適した好例です。
<3>方法②「日常生活で親が教育を」:幼児期から常に理由を意識させるべきである、という意見を具体例を挙げて分かりやすく書くことができました。また小林一茶で詩の引用をクリアしました。
<4>反対意見でバランスをとったあと、適切な名言の引用を行っています。「表面的なことでは判断しない」や方法①②とも関連するものが選べましたね。最後のユーモア、とてもいいです。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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