創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日4215 今日75 合計59850
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   お米も動物も大切に   ピプリー

<石高はその国のゆたかさ、大きさをあらわしたいいかたです。お米とはそれほどに、国民の生きるための基本だったのです。水田にたたえられたその水は、地価にしみこみ地下水になり、やがて下流にながれ出て川に水を提供してくれます。>
「私もだいたい百八十リットルのお米を一年間で食べるのかなあ。じゃあ、一日三合のお 米を食べるんだ。でも、私はまだ子どもだから三合も食べられないかも。一日一合半くらい食べる感じだから、一年間で百リットルぐらい食べているのかな。」
私は、計算機を持ちながら、真面目な顔で言いました。このお話を読んで、お米とは、国民の生きるための基本だったということが分かりました。そして、お米は食べ物としてだけではなく、私たちの気づかぬところでいつも一しょだと言うことが分かりました。水田も、森林と同じようにふった雨をためこんでおくダムだということが分かりました。
 昔は、お米がお金の代わりだったから、もし、私が昔の子どもだったらお小づかいもお米です。私だったら、お米をのこしておいておなかがへった時に食べたり、家のお米がなくなってしまったときに出して食べられるようにしたいと思いました。
 おばあちゃんに聞いた話では、おばあちゃんが子どもだったころ、日本では戦争がありました。お米は、配給された分子か食べられなかったそうです。戦争がはげしくなって、お米が取れなくなってくると、お米の代わりに、ふかしたさつまいもやじゃがいも、アワやヒエなどのざっこくを混ぜて食べていて、お米はぜんぜん食べられない時があったそうです。戦争が終わってからも、お米はもちろん、ほかの食べ物もあまり食べ物がたべられなかったそうです。都会の人は、着物や宝石高い値段のものをお米と取りかえてもらったりしたそうです。でも、私があ、もしその時代の人だったら、戦争が無かったころからお米をためて、少しずつ食べて何も売らないでお米を大切にします。どうしてもお米とかえるなら、おいしい食べ物とでないといやです。なぜなら、着物や大切なものはとっておきたいからです。
 私は、動物も大切にしたいです。なぜなら、森林にもたくさん動物が住んでいて、木の実を食べて、そのうんちから木の芽が出てきたり、草を食べたりして、森林を守ってくれているからです。そして、水田にも水田を守ってくれている動物がいます。もちろんイネを食べたりする困った生き物もいるけど、動物と植物は守ったり守られたりしているのです。動物は、人間と同じ命を持つ生物だから、すぐ殺したりいやだから捨てたりするのはかわいそうです。人間以外の、命を持っている動物達を大切にしたいと、心の中で思いました。そして、私は外に出て、林のほうを見ました。
「これから私は元気に育って、生き物さんたちを喜ばせてあげたい。」
私は、木や植物や虫たちにに小さな声で伝えました。

   講評   yuta

◆三文ぬきがきはバッチリです。いいところを選べましたね。ピプリーさんはだいたいどれくらいのお米を食べているのか、計算機を片手に考えてみたのね。私たちは年間たくさんのお米を食べているんですね。また、食べ物としてだけでなく、ダムとしてもなくてはならないものだということが分かったね。
◆お米がお金がわりだったら、お米を残しておこうと思ったのね。お金の無駄遣いをしないのと一緒だね。おばあちゃんからは戦争時代の貴重なお話が聞けました。大切な着物を売ってまでお米を手に入れようとしたとは、食べることに必死だったんだね。
◆そして、動物を大切にすることが森林や水田を守ることに気がついたんだ。水田は人が作るものですが、自然の動植物とバランスを保つことが大事なんだね。
◆『人間以外の、命を持っている動物達を大切にしたいと、心の中で思いました』。お米から生き物にまで考えを広げて、大きな視野で見られたところがピプリーさんならでは。しっかりとした感想文になりましたね。動作情景の結びも素晴らしい。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)