国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手仕事のよさ   ショウ

 今も日本はすばらしい手仕事の国だ。それに比べて西洋では、もうほとんど機械に任せきっている。機械では生まれないものも数多くあるのだ。機械は世界のものを共通にしてしまうかたむきがある。西洋では「手で作ったもの」というと、ただちに「よい品」を意味するようにさえなってきた。欧米の事情に比べると、日本ははるかにまだ手仕事に恵まれた国なのに気がつく。日本ほど今もさかんに手仕事で作られている国はない。しかし、残念なことに日本では、かえってそういう手の技が大切なものだという反省が行き渡っていない。手仕事をしている多くの職人は、品物で勝負しているのだ。もので残ろうとするので、名で残ろうとするのではない。
 僕の家にも手で作ったものはたくさんある。特に大変だったのは、いすだ。家にはいくつかいすがあるが、そのいすはとても小さい。作り方は、まず牛乳パックをたくさん集め、それを三角柱の形にし、どんどんつなげていって、六角形を作るという、ごく単純なものだ。しかし、まるで何かの模型を作るかのように、難しい。きれいにできると嬉しいが、何時間もかかってしまうので、一日に三つ作れたらすごいというくらいだ。一回、僕のおばあちゃんにもらって、それをまねして作ってみたら、けっこううまくできたのでそれ以来ちょっとずつ作ってきた。今は家に二つある。牛乳パックを集めるのが大変だった。
 家のリビングに今、手作りの人形がある。その人形は銅でできていて職人さんが注文に合わせて、作ってくれるのだ。色、形、などを指定できるため、自分が欲しいものを何でも注文できる。僕は、バイオリン、チェロ、ピアノ、野球選手を作ってもらった。一つ一つ丁寧につくってくれているので、世界にたった一つだけの作品ができる。一つだけと思うと、なぜだかとても嬉しくなる。♪世界に一つだけの人形 もともと特別なオンリー1〜♪
この話を読んで、機械は決まったものしか作れないけれど、手作りだと、同じものはないから、一人ひとりの心のこもった作品ができるということがわかった。これからも、どんどん手作りの作品を作っていきたい。

   講評   siro

 ショウくん、こんにちは。「♪世界に一つだけの人形〜」とは、上手い歌詞を考えましたね。このスマップの曲は先生も大好きです^^。
 似た話は、家にある手作りのものについて書いてくれました。牛乳パックのいすは、昔、先生の家にもありました。親戚が作った、頂き物でしたが、やはり手作りのものというのは愛着がわきますね。特に、ショウくんは自分でも作ってみたのですから、なおさらでしょう。牛乳パックを集めるのは大変だったようですが、それが素敵ないすになると思うと、苦にはなりませんね。その他、職人さんに注文して作ってもらった人形があるようですが、バイオリンなどの楽器や野球選手の形まであるとは、見ているだけで楽しくなってくることでしょう。手作りのものをたくさんもっていると、誰かに守ってもらっているような、安心感を感じることができます。それは、ショウくんが書いてくたように、ものに心がこめられているから。人間は本能的にそれを感じることができるのですね。

 大変よくできました。


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