低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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学校について友人と(清書) セコイア
他人を思いやる気持ち。これは、私たち人間が生きていく中で大切な役割を果たしている。この気持ちがないと、私たちは県下ばかりして自己中心的な人間になってしまうだろう。私は、他人を思いやる気持ちを大切にして生きていきたい。
その方法としては第一に、自分の心に余裕を持つことだ。人間誰でも、自分が忙しく疲れていたのでは、他の人のことを考える暇がない。心の余裕、またはある程度の生活に余裕がなければ難しいと思う。 例えば、あの世界中で有名なナイチンゲール。彼女は大きい家に住み、家族もいてお金持ちの子供であった。だからこそ、彼女は心の余裕があり傷ついた人や戦争でけがをして死にそうな人をかわいそうに思った。そして自らが彼らを看病するためにたくさん勉強し、とうとう多くの命を助けたのだ。彼女のおかげで当時は汚く伝染病もあった病院が、今のように清潔な所になったのだ。また、このような藤原敏行の詩もある。「来ぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる」この詩は、彼が心の余裕があり、耳で注意深く風の音を聞いたからこそ書かれたものだと思う。心に余裕もなかったら、目には見えない風に気が付かないこともあるだろう。
また第二の方法としては、小さい頃のうちに他人とコミュニケーションを上手く出来るように教育することである。「三つ子の魂百まで」ということわざもあるが、やはり大切なことは人間の基盤になる小さい頃にした方がよいと思う。誰とも付き合わないで暮らしている人はいるだろうか?もししたい人がいたとしても出来ないだろう。(笑)だから、生きていく中では絶対に必要になる、人とのコミュニケーションを早く教えた方が役に立つ。またこの前の森新聞では、「こども哲学よいこととわるいことって、なに?」という本のことが書かれていた。フランスのある小学校で開かれた、哲学の授業をもとに作られた絵本であり、そこには六つの問いと子供たちのそれに対する答えが書かれているそうだ。例えば、『おなかがすいたら泥棒してもいいの?』などがあるらしい。私は、この森新聞を読んだと時、本当に素晴らしい教育だと思った。私もこの本を見てみたくなった。
確かに、人間には人とかかわりのない時間も必要だ。また、人と話すのが苦手な人などもいるだろう。しかし、「私たちの幸福が、ほかの人びとの不幸に支えられているのであってはならない。」という名言もある。つまり、自分だけが家に住み朝昼晩ご飯を食べ気持ちよいベッドで寝る。もともと貧乏な家庭や国に生まれた人は、そういうことが出来ない。しかし、私たちはお構いなし。これはいけない。私たちが寄付などをして彼らを援助しなくてはならないのだ。では、この考えはどこから生まれるのだろうか。もちろん、他人を思いやる気持ちからだ。だから、私はこの気持ちを大切にして生きたい。
講評 unagi
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