国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   母の仕事   子ヤギ

 「カチャカチャカチャ」
パソコンを打つ音がひびき始めた。今日、母に翻訳の仕事が入って来た。中国語の翻訳を仕事にしている母は、いざ仕事になると、体中が炎のように、熱くメラメラと燃え上がり、しゃべりかけても、口を開かないほど熱心になる。特に、この日は、前、翻訳の仕事をしていた時よりもいっそう燃え上がり、勢いがとまらなかった。
 大学時代、母は理系の学校で、化学の勉強をしたので、化学、製薬、バイオ関係などの翻訳をすることが多い。また、裁判所で、法廷通訳をするためや、通訳ガイドで観光地である寺や神社の沿革など、くわしい説明をするため、パンフレット、インターネット、本などを参考に資料を作ることもあるらしい。
 しかし、この仕事には苦労もある。例えば、しめ切りに間に合わせるため、夜おそくまで、ねむることが出来ないことや、むずかしい言葉などがあると、そのことについて、調べるのに時間がかかることだ。他にも、辞書にない言葉を、自分で他の言葉と組み合わせたりして作り出さなければいけない、というようなこともある。けれどもこれはとてもやりがいも感じる仕事なのだそうだ。苦労することもたくさんあるけれど、大学で勉強したことを生かすことが出来たり、いろいろな技術について、理解を深めたり、新しい言葉を知ったりすることが出来るからだ。他にも、ガイドの仕事では、お客さんと心を通わせることが出来たり、おいしいごはんをいっしょに食べたりして楽しい時を過ごすことも仕事のだいご味だそうだ。
 「使っている鍬は光る」
だから母はあるときには、生き生きと美しく、またあるときには、メラメラと熱心に仕事を続けていけるのだなと思った。わたしも、将来動物を助ける仕事に就く時は、母を見習い、何事にも手抜きをせず一所懸命はげみたいと思う。
「カチャッ」
パソコンの音が止まり、母の声が聞こえた。
「やっと終わったわ。」
と。お母さん、ごくろうさまでした。

   講評   yuta

 プロ野球が日本ハムの劇的な優勝で幕を閉じました。日本シリーズの興奮がさめた頃、決まって少し乾いた風が吹いて、いつの間にか深まっていた秋に気付かされます。ちょっぴり、ものざみしい季節です。
       
☆文章を整理して、よりよい作品に仕上げましたね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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