国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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宿題出すにも時がある 矢囲加空根
それは、あるイギリス人の書いた本からやくしたものだということで、「ノー」という言葉は、ときとしてたいへん言いにくい言葉であるが、言いにくいからといって、言うべきと時に、言わないでいると相手に思いもよらないめいわくをかけることがある、というものであった。一般に、「ください。」とか「おねがいいたします。」とかいういらいの言葉や、「すみません。」とか「ゆるしてください。」とかいうわびの言葉も言いにくいものである。言いにくさをおし切って言う声やすがたこそ、おわびの真実があらわれて、相手の心を動かすのである。
ぼくがこの話を読んで一番心に残ったところは、「わすれました。すみません。」というせきにん感から出た言葉だけが相手の心をときほぐす力がある、というところだ。確かに「社会の教科書をわすれました」などと言えば「こまりましたねえ。借りるなら借りてきなさい」くらいですむけれど、これが、授業が始まってから十五分ほどでもたっていればさらに、「もう授業が始まってから十五分もたっているんですよ」などとつけ加えられることになる。そうすると、「後の祭り」。休み時間に言っていれば借りることが出来たがこうなってしまうと、もうどうしようにもならない。
ぼくにも似た話がある。先生が、図書室の本を返してませんよと言った時に、ある子は、「・・・・を・・・・・・・・したんですけど・・・・・して・・・・したのでわすれました。」と言っていて、ある子は「持ってくるのをわすれました。」ただ一言。結果的には言っていることは同じだけど先生の反応はまったくちがい、言いわけを先に言った方の子は言い訳をいった分だけおこられることになる。一方、言いわけを先に言わない子は先生にほとんどおこられることはなかった。また、逆の話もある。「先生。あの紙をお母さんが『祭りに出ないからいらない』と言ってどこかにやっちゃったんですけど。」と話したら、先生が「しょうがないですねえ。」といいながら笑っていたこともあった。これこそ「例外のないき則はない」と来る。でも、こんな感じだとまるで、ことわざ大会をしているようだ。
ぼくは、たとえ間ちがいをおかしても、せきにん感から出た言葉だけが相手の心を解きほぐす力があることがわかった。
講評 kirara
最後までしっかりと仕上げることができましたね。
11月も、この調子で作文を書いていきましょう。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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