国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   地球と人間の関係   あにせ

 『ミーンミンミン』外から蝉の鳴き声が嫌というほど聞こえてくる。私の家では今年の夏、一度もクーラーを使わなかった。つけてもあまり効かないので窓を開け扇風機で過ごしていたのだ。しかし私の家のような家はあまりないだろう。きっと家庭に一台はクーラーがあり、家の中では涼しく過ごしていたに違いない。しかしそこが問題である。今日本は季節感のない社会になりつつある。日本は昔から四季を大切にしてきた。春夏秋冬それぞれにいい面がある日本であった。ちょうど秋真っ盛りの今、葉は色付き風情がある。本当は美しい四季があるのに、社会では近代化を急ぎすぎて季節感を感じられにくくなっている。それは地球と私達人間の関係をも左右している問題でもあるのだ。人間が地球を支配するような関係ではなく人間と地球が繋がっているような関係を作らなければいけない。私は季節感、そして人間と地球との関係を大事にしていける生き方をしたい。(総合化の主題)
 そのための方法として、まずその時の風情、特徴を大事にすることだ。また、日本に合ったやり方をすることも必要だ。日本の春と言えばやはり桜だろう。『桜』という題名の歌がたくさんあるのもこのことを表している。だから色々なところで桜の木を目にする。しかし私の家の近くに最近できたマンションには、ヤシの木のような木が植わっている。夏にあるならまだしも、冬でも春でも植わっているのだ。それは見ていてとてもおかしい。暑くもないのにヤシの木がある、ここは一体何処なんだと言ってしまいそうだ。日本や季節に合わないようなものがあるから、季節感が狂ってしまっていることがよくわかる。(複数の方法Ⅰ)
 また第二の方法として、自らがその季節や自然に触れて行けるような環境を社会が作っていくことだ。季節感のない暮らしにしてしまった社会に問題がある。だから教育にそれらを取り入れるような努力をしなければいけないのだ。松尾芭蕉は自身の旅を通して様々な句を残している。例えば『五月雨の降り残してや光堂』という句があるが、これは五月雨の中に輝く金色堂について歌った句である。このように、芭蕉は旅をしそれぞれの季節などを感じ取ったからこそ素晴らしい句が出来上がったのだと思う。芭蕉はまさに、季節を知り尽くした人でもあったのかもしれない。(複数の方法Ⅱ)(伝記実例)(詩の引用)
 確かに、様々な技術の発達は私達が快適に暮らせるような環境を与えた。しかし、私達は大切にしなければいけない物を忘れている。日本ならではの美しい季節というものがあるのに、それをどんどん破壊してしまったら後で取り返しのつかないことになる。また、それは地球と人間との関係の溝をより一層深くさせるものでもある。だから私は、日本の季節、地球と人間との関係を守っていけるような生き方をしたい。『ミーンミンミン』夏、外からはうるさいぐらいの蝉の鳴き声が聞こえてくる。(書き出しの結び)

   講評   nane


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