創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
どうしても言っちゃう言い訳 うさちゃん
言い訳は、自分の失敗や、欠点や、無力さを自らみとめる自己否定の言葉である。
「ごめんね。」と素直に言ってくれたら許せ、るのに。と思うことがある。例えば、友達が、忘れてはいけない物を忘れてしまい、私が怒ると、普通は
「ごめん。忘れちゃった。」
と言えばそれですむことだ。しかし、いつも言い訳しか言わない人がいる。
「ああ、昨日、○△□×でいそがしかったから忘れた。」
とだけ言ってあやまらない。しかも、忘れたくせに、言葉使いも悪い。言葉使いぐらい「少し悪かったかな」という気持ちが感じられるように気を付けてほしい。
では、私の場合はどうだろう。あやまらない事はないが、私はそういう場合、
「きのう○△□×があっていそがしかったから忘れちゃった。ごめんね。」
と、謝るには、謝るが、やっぱり先に言い訳がでてしまう。そう言えばたいがいの友達は許してくれる。でも、
「ごめん。忘れちゃった。」
と素直に言った方が、相手の心に通じるし、誠意がこもっていて相手も私もスッキリすると思う。
この間、妹が、『サザエさん』を見ていた。そのあらすじは、タラちゃんの大切なお茶わんを、サザエさんが割ってしまいう。そこで、タラちゃんに気がつかれないようにあの手この手でうそをつく。しかしばれてしまい、タラちゃんに、お母さんたちがボンドでくっ付けたお茶わんを差し出すと、タラちゃんはそれでお茶を飲み、「お父さんとお母さんの味がしまちゅー。でもそういうことはちゃんと正直に言ってくだちゃい。」とサザエさんに言った。ここで気が付くことは、私は、相手に悪いことをしてしまってもかくさず、勇気を出して正直にあやまった方が、相手に気持ちが通じるのだなと思った。
今日の夕食に豆腐がでた。私は豆腐に醤油をかけようと思い、醤油の入っているビンを逆さまにした。少しにしておこうと思ったのだが、まるで誰かに引っ張られたかのように手が揺れて、豆腐にたくさんの醤油がかかってしまった。すかさずお母さんが
「そんなにかけちゃダメでしょう。」
と説教した。でも私は、
「だって手がぶるってふるえちゃったんだもん。しょうがないよ。」
と言い返した。しまった!また言い訳を言ってしまった。「まさに知って行わざるは、知らざるに同じ」だ。後で思ったのだが、私も謝らなかったのだから、言い訳だけいう人と同じだったなあと思った。
私は、あやまった後、事情を述べればそれは責任のがれではなく誠意のこもった言葉として、相手の心に通じるということが分かった。
講評 tama
こちらの事情をわかってほしいとき、ただ単に素直になれないときなど、悪いと思ってもすぐにあやまれないことも確かにありますね。でも言い訳だけで終わらせてはいけないですよね。お友達やテレビのお話などの身近な出来事を通して、誠意をもってあやまることの大切さについて考えることができましたね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |