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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   何でもよく知っていて(感)   ポッター

 世の中には、情報には疎いかもしれないが、豊かな知恵を持った人がいる。そうかと思うと、情報にはやたら詳しいのに、まったく知恵の言葉を吐かない人がいる。そして、人間として魅力があるのは、もちろん知恵のある人である。しっかりと生きて来た、その人の個人の存在を感じさせられる。対照的に情報ばかりをぐるぐる回し続け、情報に踊らされている人の人生とは何だろう、と思わされる。知恵があるかないかは、一に、ものを自分の頭でじっくり考えているかいないか、の違いではないかと思う。
 確かに、出来るだけ多くの情報を取り入れる事は大切だ。現代の社会では、情これが手に入らなければ、仕事を失ってしまう人が数多くいる。常に新鮮なものを得て行かなければ、この社会の中で生き残って行くのは不可能である。
 皆さんは、「情報化社会」、もしくは「情報社会」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 簡潔に説明すると、「情報が非常にたくさんあって、それが行ったり来たりする社会」のことを言う。サラリーマンやOLという、企業サービスやインターネットサービスなどで働く人にとって、情報というのは仕事の要であると思う。常に良いものを作るため、少しでも多くの、出来るだけ新しいものを手に入れ、会議の場や面会の場等でその「情報」を‘売買’する。いわゆる、情報交換だ。新鮮なものを持っていればいる程、有利になる。情報というものは、自分が上に上がって行く為の基礎になる。一つでも多くの、且つ、正しく新しい情報を得ることが大切ではないかと思う。
 しかし、その基礎の上、即ち物事全体の、「知恵」や「知識」も必要である。
 この二つは、簡単に得られるものではない。自らの経験を通して学んだことを「知識」として取り入れた上で、そこから更に発展させていき、辿り着いたところが「知恵」である。先ほどの「ビジネス」についても同じことが言える。
本当に儲かる仕事をする人は、多くの「知恵」を持ち、それを仕事の場で活かせている人であると思う。知恵というものは自分の頭で考えて初めて、得られるものなのだ。自分の考えを情報の中に見出し、それを形に出来る人が、本当に素晴らしい人である。「情報」の上に、更に「知恵」や「知識」を生み出すことも、大切ではないかと思う。
 確かに、基礎となる「情報」も、それによって生み出される「知恵」や「知識」も大切だ。しかし最も重要なのは、それらをどの場面で、どのように使うか、ということである。「辞書のような人間になるのではなく、辞書を上手く使えるようになることが、勉強の目的だ」という名言がある。同様に、情報を上手く扱えるようになること、知識や知恵を様々な場面で活用することが、大切ではないかと思う。

   講評   inoko

 ポッターさん、こんにちは。あふれる情報を取捨選択して、どのように生かしていくか。また、どのように自分のものとするか。現代人には、必要なことですね。私が気に入っている言葉の一つに、「才覚」という言葉があります。辞書を引いてみると、「すばやく知恵を働かせる能力。機転。」とあります。この長文を読んだとき、まずこの「才覚」という言葉が頭に浮かびました。才覚のある人間になることは、多すぎるとも言える情報に踊らされない人間になることでもあると思います。


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