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　　　自立　　　キノ

　人間には、無邪気な子供時代が必要だ。小学校に入る前はよく友達の家に行って遊んだ。近くの公園に行って探検や木登りをして遊んだ。探検といっても公園の中を歩き回っているだけだがその時はとても楽しく充実していた。いまその公園に行っても何も感じないと思うのだ。他にも昔遊んでいたおもちゃを引っ張り出してみてもそれほどに面白くないのだ。悲しいことだが仕方がないのだ。
　しかし人間には、親や自然などの周りのものから離れて一人孤独に自分を見つめる時代が必要だ。ツバメは春になったら日本に来て巣を作り子育てをするのだ。生まれたてのツバメの雛は自分で餌をとって食べることができないのだ。そのため親鳥が餌をとってきて巣まで運び食べさせるのだ。しかしいつまでも親鳥に雛は頼っていられないのだ。その時に雛は一人旅すなわち自立するのだ。親鳥の愛情があって自立できるにである。
　人間には愛情のある時代と自立の時代が必要だ。その時代をたっぷりに充実するこが次の時代への準備なのだ。反抗期の無い子供は成長が遅れるのだ。そうならないためにもそれぞれの時期を精一杯充実させるべきだ。その時を精一杯充実させて、新しい自分にかえていくことが大切なのだと思うのだ。

　　　講評　　　nane

　これは、神奈川新聞に投稿しておくと載りそう。（賞品は図書券だったかなあ）