国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   おいしい食べ物・・・それは卵!   子ヤギ

 「ジューッ、ジュジュジュジューッ」
今日の朝ごはんは、わたしが一番大好きな食べ物、卵だ。辺り一面にプーンとにおってくるこのにおいもたまらない。このつやつやした黄色の黄身もいつもよりあざやかだ。これらを見ていると早く食べたくてたまらなくなり、よだれが出てしまった。
 わたしが卵が好きな第一の理由はおいしさだ。目玉焼きは目玉のような部分をおはしでつつくと、とろりとした黄身がでてきて白身とよく合いとてもおいしい。また、温泉卵も好きだ。プルプルした白身と黄身がだしに合いとてもおいしい。しかも、卵には蛋白質がたくさんふくまれているので、おいしい物を食べられるし栄養もふくまれているので一石二鳥だ。
 わたしは今から八年前の二才ごろから卵を食べ始めた。母が卵を食べた時の思い出で一番おどろいた事は、祖母のいる長崎県の雲仙で、まるで火山が噴火したようにぐつぐつと音をたてて煮えたぎっている地獄の湯気で作られたゆでたまごを初めて食べた時、一気に三個、四個とパクパクと食べてしまった事らしい。これだけ卵が好きだったから友達に
「子ヤギさん、好きな食べ物なあに。」
と聞かれた時、少しも迷わず
「卵」
と答えていた、と母は語っていた。
 「光陰矢のごとし」
もう、卵が好きになったあの時から五年以上の歳月がたっている。月日のたつのが一日に感じられるくらいあっという間だ。それから何回か、あの思い出の場所へ卵を食べに行った。そして、思い出いっぱいの雲仙の地獄の湯気で作られたほっかほかで温かくぷりぷりした卵を食べた。私はこの時から卵が大大大好きになったのではないか、とふと思った。こうして小さいころの事を思い出していると、
「卵焼けたわよ。」
という母の高い声がひびいてきた。卵を見ると、その黄身には過去の思い出が映っていた。

   講評   yuta

 「ジューッ、ジュジュジュジューッ」子ヤギさんの一番好きな食べ物は、卵。プーンといいにおいもしてきました。食欲がわいてくる書き出しです。
 目玉焼きは半熟がいいですよね〜(^0^)。温泉卵もプルプルとろりがたまらない。そう、そして豊富な蛋白質を含む栄養満点の食材。しかもおいしいとはまさに『一石二鳥』だね。
 雲仙の『まるで火山が噴火したよう』にぐつぐつと音を立てて煮えたぎっている地獄の湯気で作られたゆでたまご。子ヤギさんは、初めて食べた時に一気に三個・四個とパクパク食べてしまった! と、お母さんに聞いたのね。子ヤギさんの好みにピッタリだったのでしょう。
 『光陰矢のごとし』。早いものでそれから五年以上の月日が流れ、それから何回その卵を食べても、ほっかほかのぷりぷり卵の魅力は変わりないようですね。初めて食べた時から大好きになった気持ちがよくわかるね。
 『「卵焼けたわよ。」という母の高い声がひびいてきた。卵を見ると、その黄身には過去の思い出が映っていた』。余韻をよこすおしゃれな結びになりました。
       

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