低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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どんどん変わっていく好きな本 ショウ
これまでの人の観察や、考えを利用するという必要から、読書はまず必要である。読書をすることで、自分自身では経験することのできない経験を教えられる、人間はどういう気持ちになり、どういう行動をするかということがわかる、歴史の本を読むことで、人間の生き方が分かり自分の生き方の参考になる、という三つの利益がある。
僕が今まで読んだ本の中で一番気に入っているのは、『月神の統べる森で』だ。この本の著者は、たつみや章。本屋で『イサナと不知火のきみ』という本を買って、面白かったので、同じシリーズの『月神の統べる森で』も買ったのだ。意外なことに、学校にもたつみや章が書いた本がいろいろとあり、とても気に入っている。『月神の統べる森で』主人公が誰なのかほとんどわからないほどいろいろな人が出てくる。かんたんにまとめると、一人の子供の父、姉、兄が突然動物に変わってしまう。その子供は悲しかったが、ある一人の男の人に助けられた。そして、その男の人の仲間、シクイルケという人が、自分が死にそうなときにかばってくれた、他人のために、お祈りをする。すると、見事死んだ人が生き返ったのだ。しかし、シクイルケは力尽きて死んでしまった、という話。僕は、この本から命の大切さを改めて学んだ。これぞまさに「人の振り見てわが振りなおせ」だなと思った。
お母さんに話を聞いてみると子供の頃は『怪盗ルパン』が好きで、学校の図書館から借りて、毎日のように読んでいたらしい。今はヨーロッパに関する本や、大人の恋愛小説が好きだそうだ。お父さんは、子供の頃は『源義経』『平家物語』『三国志』などの歴史物語が好きだったそうだ。あと、伝記も好きだったそうだ。僕のお父さんがアメリカにいたとき、日本の本が手に入らず、おばあちゃんからいろいろと本を送ってもらったそうだ。その中に、『平家物語』などの歴史の本、『ベートーヴェン』などの伝記、『シャーロック・ホームズ』などの推理小説が入っていたそうだ。今も歴史の本が好きらしい。
僕は小さいときは、絵本が好きだった。しかし今では絵があまりない本の方が好きだ。なぜこうなったのかは自分でもわからないが、多分、絵がないほうがいろいろな場面を想像できて面白いからだと思う。このように、大きくなるにつれて好きな本も変わってくるのだということがわかった。確かに自分でも想像力がついたと思う。これは『読書』というものがあるおかげだと思うので、これからもたくさん本を読んでいきたい。
講評 siro
ショウくん、こんにちは。第一段落の要約では、読書の利益三つを上手くまとめることができています。第二段落と第三段落では、似た話が書けましたね。どちらも長文に合ったお話で、よくできていますよ。まず、ショウくん自身の体験談。「月神の統べる森で」という本は、先生は読んだことがありませんが、ショウくんが分かり易く説明してくれたので、どんな話かが良く分かり、同時に興味を持ちました。おもしろそうですね。命の大切さを学んだその本は、ショウくんにとっての大切な一冊ですね。お父さん、お母さんから聞いた話もよく書けていました。それぞれ好きな本のジャンルは違うけれど、ご両親ともに本好きであることが分かります。ショウくんが本をたくさん読むようになったのも、ご両親のおかげですね。今は、絵本より字の多い本が好きとのことなので、この時期、数多くの本を読んでくださいね。
大変よくできました。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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