創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
考えること ぼんちゃん
科学的態度などというと,たいへんむずかしいことのように思いがちである。しかし,日常の生活におけるちょっとした心がけ次第でこの態度を身につけることができるものである。何かふに落ちないことがあったとき「はてな。」「変だな。」と思うことができる。これが,科学的態度への出発点なのである。習慣や常識にとらわれていたのでは,正しくものを見ることはできない。だから,自分の目を見開いて,しっかりと自分の目でたしかめる態度が必要である。科学的態度とは,疑問を実験や調査によって解決しようとする態度である。これは,人間たちだれしもが身につけておく必要のある生活態度であるといえよう。
私がよく先入観にとらわれて,描いてしまうものがある。それは,植物の葉の葉脈だ。私はよく,葉の真ん中に縦棒を一本いれ,その棒から横棒をたくさん描いている。だが,よーく観察してみると,葉脈はそんなに単純なものではない。確かに真ん中の縦棒はあるのだが,横の葉脈がすべて縦の葉脈からはえている(?)とは,限らない。ほかにも色々な例がある。例えば,幼稚園生が描く太陽。日本人の子は太陽を赤く塗りつぶす。アメリカ人の子は黄色く塗りつぶす。しかし,実際の太陽を見てみると赤でもなく,黄色でもなく,白っぽい色をしているのである。
科学的な発見をした偉人たちの伝記を読んでみるとどの人にも共通点が発見できる。それは,皆子供のころに疑問に思ったことを実験で試してみているということだ。例えば,エジソンはなぜ卵は親鳥が上に乗っかっても割れないのだろうと疑問に思ったそうだ。だからエジソンは,卵の上に乗っかってみた。当然卵は,割れた。このことにより,エジソンは卵は殻によって守られているが殻は,親鳥の重さにたえらる強度しかないということを学んだ。たぶん私だったら,そんなことは疑問にも思わないだろう。しかし,そのことによってなぜ卵は割れないのかということを深く理解できたのだ。
私がこの長文を読んでわかったことは,疑問に思ったことをそのまま疑問にしておかないで,その疑問を解決することだ大切だということだ。人間は一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦であるということわざがあるように,私たちは考える脳を持っている。だから私たちはその脳を十分活用しなくてはならない。
講評 kirara
毎日みているようなものでも、「細かいところまで絵に描いてみてごらん」などと言われると、意外と書けないものです。「見ているようで見ていない」というのは、本当ですね。
<<こうせい>>たいへんうまくまとまっています。完璧ですね。
<<だいざい>>葉脈の話は、この長文にぴったりの題材です。こういうことって、よくありますよね! エジソンの例もとてもわかりやすいです。「なぜ」「ふしぎ」と思ったことで有名な人には、ニュートンもいますね。
<<ひょうげん>>有名な名言ですが、深い意味があります。最近、先生は「考えない」葦になっているなあ・・・。これじゃあいけませんね。
<<しゅだい>>長文にも、「ふしぎだと思っただけでストップしてはいけない」と書いてありますね。そこで、科学的態度が重要になるのでしょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |