低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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熱く燃えた合唱! えめけ
科学的態度などというと、たいへんむずかしい事のように思いがちである。しかし、日常の生活におけるちょっとした心がけ次第でこの態度を身につけることができるものである。まず、ものをよく見るということである。よく見ることが出来れば、何かふに落ちないことがあったとき「はてな」「変だな」と思うことが出来る。ところで、我々は、いつでもものをよく見ているようであるが、実は案外よく見ていないのである。
私は4年生の時、学校でお湯が沸騰するのは、100℃でしょうかと言う疑問について実験することになった。私の答えはYESだった。テレビでも聞いたことがあったからだ。湯が沸騰するまで、「絶対私の答えは合っているに決まっている。」と心の中で信じ込んでいた。しかし、温度計は98℃か99℃のところでピクリとも動かない。私の心の中はまるで、温度よ上がれの合唱で熱く燃えている気持ちだった。しかし気持ちは届かず、結果は100度以下で沸くが正解だった。18人中正解者は1人もいなかった。<<題材、表現>>
これは私が奈良へ遊びに行ってきた時の話だが、お昼になったので公園でお弁当を食べることになった。そしたらハトが遠くから飛んできた。そして私たちの回りをウロウロしている。私はこれはご飯が欲しいから近くにやってきているに違いないと思い、自分の弁当の中に入っていたちくわを小さくちぎって、ハトの方に投げた。すると、パクッと食べたので、もうひとちぎりあげることにした。するとあることに気がついた。それはハトの体の色だ。ハトを絵に描くときはいつも灰色で書いていたのだが、近くで見てみると、紫や緑の色をしていて、体がきらきら光っていた。私は灰色でないことに、とても驚いた。
私はこの作文を書いて、人に聞くより自分の目で確かめた方が大切と言うことが分かった。それに百聞は一見にしかずと言うのだから、今後は実際に見てみることにしようと思う。<<主題、ことわざ>>
講評 miti
第1段落ーー要約。「疑問を実験や調査によって解決しょうとする態度である」を書き加えると完璧です。
第2段落ーー体験実例。理科の授業時間での実験は、知識を鵜呑みにしない、良い例ですね。
水は100度で沸騰するという知識が、必ずしも正確だということではないことを知った瞬間でしたね。
「まるで、温度よ上がれの合唱で熱く燃えている気持ちだった」のユニークなたとえが入りました。
第3段落ーー前の話聞いた話。自分の目で確かめて、とても驚いた例ですね。ハトの羽の色を近くで見ると、今まで絵で書いていた灰色ではない紫色や緑色もあってキラキラ光っていることを発見しましたね。
第4段落ーー分かったこと。適切なことわざを使ってまとめられました。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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