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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大きくなったら解決しよう!   うさちゃん

 科学的態度とは、まず、物をよく見ることだ。習慣や常識にとらわれていたのでは正しく見ることはできない。ものをよく見て疑問をいだいたら、そのままにほうっておかないで、実験したり調べたりすることが大切である。つまり、科学的態度とは、疑問を実験や調査によって解決しようとする態度である。母と私の共通点
 人間には『先入観』というものがある。私はシャボン玉といえば、幼稚園くらいまでは、『水色』だと思っていた。しかし、三年生になって、妹と遊んであげた時、シャボン玉は水色でなくて虹色だということに初めて気が付いたのだ。シャボン玉をよく見てみると、カラフルで、マーブルになっていて、渦を巻いて、その渦が絶えず動いている。そして、割れるときは渦が止まり、白色や、水色になってパンと割れる。幼稚園の時は、ただふくらまして終わりで、そのことには気が付かなかった。つまり、大きくなって観察力が付いたから分かったのだと思う。でもやっぱりシャボン玉を書く時は水色で書いてしまう。そう書いた方が一般的に分かりやすいからだ。でも、ピカソなら、宇宙から見た地球のようにマーブルで描くかもしれないけれど。(笑)
 お母さんも、先入観でとんでもない勘違いをしたことがあるらしい。
「あるよ。そりゃあたくさんね!でも一番そうなんだ!って思ったのは、ほうじ茶のことなんだけど。」
「ほうじ茶?」
「うん。お母さんね、小学生の高学年の頃、ほうじ茶のお茶の葉は枯れ葉だと思ってたの。」
私もそうだと思ったが、なんとなくそうではないらしい。
「で、他の葉っぱでも同じだと思って、桜の枯れ葉で実験してみたの。そしたらね、やっぱり枯れ葉の味しかしなかったのよ。でも、お母さんは、『ああ、やっぱりお茶の葉の枯れ葉じゃないとダメなんだ。』ってまだ枯れ葉こだわっていたの。」
私はずっこけそうになってしまった。枯れ葉じゃなくて、桜の葉の方をあきらめるのがすごく不思議だ。それで結末はどうなるんだろう?
「中学生の頃、デパートの中をうろうろしていたらお茶のいい香りがしてきて、店頭で、ほうじ茶を作る機械からほうじ茶が出来上がるのを見て、初めてほうじ茶が、枯れ葉から出来ていないことに気が付いたの。」
今、私もほうじ茶ってそうやって出来ることを知って、そうなんだ!と思った。
 ここで私は、母と私の共通点に気が付いた。それは、小さい頃そういうものだと思い込んでいたことが、大きくなってから違うという事実に気が付くと言うことだ。
 さっきクイズ番組でやっていたのだが、花火は、水の中でも燃えるのでしょうか?という問題だった。答えは、『燃える』だ。私は燃えないと思ったが、解説を聞いても燃える訳が全然分からなかった。私は今はそれでいいのだと思う。大きくなったらきっと今分からないことも分かる時がくるからだ。でも、大切なのは疑問に思いつづけ、大きくなったら実験や調査によって解決する能力が身についたら、やってみればいいということが分かった。それをしないと『論語読みの論語知らず』になってしまうということだ。

   講評   tama

 思い込みや先入観にとらわれると、正しくものを見ることができなくなります。シャボン玉は水色で描かれることが多いけれど、よく見ると1色ではないし、見た目は枯れ葉と変わらないお茶の葉も、実は「枯れていない」のだということがわかりましたよね(笑)。

【前の話聞いた話】 大きくなって改めて見て、シャボン玉の色に気がついたのですね。(水色といっても、本当の「水」も「水色」ではないですが…。(^^ゞ)
 お母さんが実際に「枯れ葉のお茶」を飲んでみたというところに感心しました。これこそ「科学的態度」だといえますね。

【たとえ・ことわざの引用】 ピカソなら「宇宙から見た地球のように…」と、たとえを自然に、いいところに入れることができました。
 「論語読みの論語知らず」にならないよう、不思議だと思ったことはそのままにせず、調べてみることが大切ですね。ことわざの意味を理解し、適切な場面で使えました。

【わかったこと】 なんでも「当たり前」で済ませてしまわず、「本当かな?」「不思議だな」と興味をもって、ものごとを見てみると楽しいですね。今ひとりでできないことは、身近な大人に手伝ってもらって、身の回りの不思議を解決していってくださいね。


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