国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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韋編三絶? かニャねこ
読書は、現在の学問で必要であり、たくさんの利益がある。それは、知識を深めること、感動すること、架空の経験ができることだ。このように、書物にはたくさんの利益があるのだから、気に入った本は何度も読み返してほしい。私は本を読み返すことは大好きだ。ホコリをかぶった小説の山が見つかるということは、まずない。しかし、韋編三絶したという中国の孔子には比べ物にならない。私も、有名な読書家になってみたい。
私の好きな本は、「バーティミアス」シリーズだ。悪魔を支配し、平民たちを苦しめている魔法使い集団に、平民の中でも才能のある少女が立ち向かう話だ。少女が戦うシーンは、何度読んでもワクワク、はらはらする。まるで自分も登場人物たちとともに戦っているようなのだ。私は、こんなファンタジーが好きだが、孔子が読んでいたのは、戦略の本だったという。戦法の本をくりかえし読むなんて、とても熱心だったのだろう。私に理科や社会の本を韋編三絶できるだろうか。きっと、読んでいる途中に、あくびの連発をしてしまうだろう。孔子のようになるのは無理だが、せめて好きな本をたくさん見つけて読みたいと思った。
私には、面白い宝物がある。それは、読み古して表紙や背表紙がボロボロになった、幼稚園生のころ使っていた漢字読本だ。勉強の本でも、これだけはたくさん読んだ。諺や俳句、雨ニモ負ケズなどの詩、都道府県名などなど、いろいろな漢字に挑戦したのは今でもよく覚えている。中でも一番心に残っているのは、雨ニモ負ケズを読んだときのこと・・・。そのとき私は年中(年長?)で、通っていた漢字教室でも雨ニモマケズを習い始めたころだった。
「雨ニモマケズ、雪ニモ」
「ちがうっ。風ニモマケズは?」
と、雨ニモマケズの暗記をするのだ。暗記をしている私なら、読むのなんて簡単だ、そう思い早速読みの先生のところへいった。
「雨ニモマケズ、宮沢賢治。雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・。」
いつも注意されるところ気にしながら、できるだけすらすら読んだ。
「・・・ソウイウモノニ、ワタシハナリタイ。—ふーっ。」
「うん、よくできました。合格っ。待ってて、金シール持ってくるから。」
私は、金シールと聞いておどろいた。この先生は、きびしくていつも金シールをくれるときはとびきりうまく読んだ時だけで、めったにないことなのだ。読むのって、楽しいなこれからもがんばろう、と思った。そして、なんだかとてもうれしかった。
最後に、読むことは人生の宝だということが分かった。物語でも説明文でも、読むことによって新たな発見がある。私は、これからも年間300冊読破を目標に、たくさん読書をしたいと思う。「鉄は熱いうちに打て」と言うように、まだ子供のうちにたくさんの良い本と出会い、読み返したい。とじ糸が三度も切れるほど。
私は、本を読み返すことは大好きだ。背表紙がぼろぼろになった本はよく見つかる。
講評 sumomo
何度も何度も読み返す本をみつけられたことはとても幸せなことですね。これからもたくさん本を読んでください。
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