創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本が与えてくれたこと   オカピー

面白い本を読んでいると、本の中に吸い込まれることがある。例えば、登場人物に本の中で出会って同じ経験をしたり、行ったこともない場所に瞬時に降り立っていたり。本の中の人物とともに、考えることは私達自身について考えることと変わりはない。孔子の時代の本は、竹で出来ていてひもで閉じられていた。孔子はとじひもが三度も切れるほど繰り返し「易」の本を読んだそうだ。一つの書物を何度も読むことで、より深くその本に書かれていることを理解できるのだ。
 これと似た話がある。私は、何冊か好きな本がある。その中の一冊に「ライオンと魔女」というのがある。あらすじは、四人の子供達がある部屋においてあるタンスの中に入った。そのタンスの奥は「ナルニア」という国に通じている。四人はナルニアで少し遊ぶことにした。ここで、アスランというライオンと友達になった。アスランは、ナルニアは悪い魔女で支配していて一年間ずっとまるで南極のような冬にされているということを教えてくれた。そこで、四人の子供達とアスランは悪い魔女と戦うことになった。
 この物語で、悪い魔女が「四人の子供達を生かすのであれば、おまえ(アスラン)を殺す。自分(アスラン)が生きたいのであれば、四人の子供を殺す。」と、宣言した場面があった。そこでアスランは自分が死ぬことを選んだのだ。私なら自分が生きることしか考えないので、なんでアスランってこんなにも優しいのだろうと感激し、読みながら泣いてしまった。この本は、私に自分の命と相手の命のどっちの方が大切かという、それまで考えたこともないことについて考える機会を与えてくれた。
 私は「Cat Mummy」(英語の本)と言う本を繰り返し読んでいる。ある女の子の大切にしていた猫がいきなりいなくなってしまった。どこをさがしてもいない。でもある日女の子がその猫が死んでいるのを見つけてしまった。死んでしまったのは当たり前なのだ。なぜならもともと年を取っていたからだ。でも、優しくして挙げれなかった後悔だけが残る。どうしようもないので布に猫をくるんであげて、芳香剤をいれてタンスの奥に置いておいた。一週間後タンスの中が臭くなった。それで死んだ猫を置いといたということが家の人にばれてしまった。その後女の子は近所の子に子猫をもらい大切にした。というお話だ。女の子が猫を布で包んでいた時の悲しそうな顔や新しい子猫をもらったときのうれしそうな顔、いろいろな顔などが想像できて読書はおもしろい。わたしは猫を飼っていないが、読むたびにまるで自分が飼っているかのように女の子と気持ちがぴったり一つになり読み進めることができる。そして不思議なことにその時その時でじっくり読みたい場面が変わる。
 この長文で、本を読むことはその中の出来事を自分も体験してるように思い、読みながらいろいろなことを考えることができるという利益があるということが分かった。自分の世界をぐんと広げてくれるのだ。これからもいろいろな本を読んでいきたいと思う。

   講評   kei

きちんと清書ができました。もうすっかりパソコンは使えるみたいですね。でも、時々作文用紙に手書きをする機会があってもよいかな?と思います。
いよいよ12月ですね。寒さに負けず、外で体を動かしましょう!




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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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