国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然界   くろーばー

ミミズがある生態系に属することで、自然の経済にどんな関わりを持つか、それがイギリスの生物学者チャールズダーウィンの着眼点だった。ミミズは毎日土を食べて生きている。土はミミズの体内で分泌される液によって柔らかな黒い土となり、また土へと戻っていく。硫安などの薬をかければミミズは死に絶え、『土が死んで』しまうのだ、と農民は語っている。ロンドンのサットン区では、タイガー・ワームと呼ばれるミミズで生ごみの処理を行おうとしている。私は、自然界の中で懸命に生きている小さい虫たちの役割も見直すべきだと思う。
 理由の一つ目は、人間がその小さな生き物たちの役目をきちんと把握していないことがあるからだ。私も学校や自分家のマンションの中庭で昆虫やミミズなどを見つけると即行『キモッッッ!』と言って追い払うかその場から逃げていた(笑)。だが、よくよく考えてみるときちんと人類に役立つことをやり続けていたのになんで投げ飛ばされたり潰されたりしなくてはならないんだ、という気持ちだったかも知れない。感情があったのかは不明だが(えぇっ)、ミミズがいるからこそ良い土が出来て、落ち葉もやがて腐葉土になり、そこからまたタンポポや小さな草などが咲き乱れてゆく、ある意味一つのサイクルになってゆくのだと思う。データのように、年間のゴミ排出量が五〇二〇万トンにもなったら、それこそタイガー・ワームによるゴミ処理でもするべきだ。
 理由の二つ目は、人間が破壊しすぎた地球も元に戻す手伝いをしてくれるからだ。本当は壊した人間自身がやっていかなくてはいけないのだが、ミミズの食料は土であるから、自然と昔々の豊かな自然環境にあふれた地球に戻してくれるのだ。時々アスファルトの上でカラッカラに干乾びているのを目にするが、あんな無力そうに見える虫にもきちんと役目があったと言う事を改めて意識しなければならないだろう。土は地球の陸地を形成している基本的な物質なのだから、それに関わっているものを大切にしなければ未来の地球は全てアスファルトで覆われた悲しい景色がこまでも広がっていることになりかねない。ミミズと土はそのくらい深い関係にあるのだ。
 確かに、鳥や獣、そして人などの大きくて目に留まりがちな生物に注目することも悪くは無いと思うし、重要な役割のあるのもいるのだ。だがしかし、花は誰が見ていなくても咲いている、と言う名言があるように陰ながら頑張っている動物にも目を向けてみる事が大切だ。私はこれから、ちょっと気持ち悪いがミミズたちにも感謝の気持ちを込めて、せめて踏まないように努力しようと思った。

   講評   kirara

 小さいから弱くて役に立たないということは、絶対にありませんね。それどころか、小さい物達の強さにはいつも感動させられるくらいです。
 <<こうせい>>小さな生き物にもきちんと目を向けなければいけない、ということがこの二つの理由からわかります。
 <<だいざい>>ゴミの排出量に関するデータは、この長文とぴったり結びつきますね。ミミズにゴミ処理をお願いしなければならなくなる日も近いかもしれません・・・。
 <<ひょうげん>>この名言のような存在に、私もなりたいなあ・・・。つい、「ほらほら私が咲いてるよ、みてみて」と騒いでしまうのです。
 <<しゅだい>>長文に出てきた言葉の中に、「ミミズが死ねば土も死ぬ」というものがありましたね。小さい存在だから、いるときは誰も目にとめない。けれどいなくなったときに、その大切さに気づくということなのでしょう。


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