国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   食の楽しみ   アトム

「苦い!」(書き出しの工夫)
この頃よくカカオ豆をふんだんに使ったチョコレートのCMがやっている。
「カカオ豆にはポリフェノールたっぷり、毎日の生活を応援します!」
それを聞いて僕はぜひ食べたくなった。コクがあっておいしそうだと勝手に考えたのは自分であって本当は全く違った。
「ただいまー。」
と母が買い物から帰ってきた瞬間にバックの中をあさって「カカオ豆86%」と書かれた板チョコを取り出し、わくわくしながらパッケージを破き、真っ黒いチョコレートを取り出す。見るからに苦そうなのだが、期待していたためいきなり口の中に入れてしまった。
「うわー。」
もう騒ぐしかなかった。口の中でチョコレートがバリバリとガラスのように砕け、それからブラックコーヒーよりももっとひどい恐ろしい味が口いっぱいにジワーっと広がっていった。母は前にカカオ豆99%のチョコレートを食べたことがあったらしく、僕の事態は予想していたようだ。だったら忠告してくれたっていいじゃないか。と僕は思った。(体験実例)
 おいしかったこともある。僕にとって大好物といえば牛タンだ。たまに吉祥寺に行くのだが、必ず李朝園という焼肉屋で食べていく。僕はいつもカルビしか食べなかったのだが、母が牛タンを僕に食べるように勧め、食べてみたところ、食感がとてもよく、レモンにつけて食べるのでとてもあっさりしていてたくさん食べられる。やはり親子ではおいしいと思う感覚も似ているのかもしれない。それからいろいろな種類の肉を食べるようになり、今では軽く三人分平らげてしまうようになり、その分値段も軽く2万円を越えてしまうようになった。(似た話)
 人間にとっておいしい、まずいという感覚は、食の楽しみのためにあるものだと思う。おいしい物を食べれば、いい気分になりいい思い出にもなる。また、まずい物を食べれば、今度から食べないようなるし、後で考えてみれば、おかしな思い出にもなる。食を楽しむには欠かせない感覚なのである。(一般化の主題)
 僕は今までいろいろとおいしい物を食べては喜び、まずいものは吐いてしまったりもした。しかし、それも今となってはいい思い出、レストランのメニューに嫌いな食べ物が載っているたびに思い出す。これからもいろいろな食の思い出を人生の1ページとして書きこんでいきたいと思う。(わかったこと)
 僕はまた母に無理やりカカオ豆86%のチョコレートを口の中に詰め込まれた。(書き出しの結び)

   講評   sarada

字数も項目も文句なしにできていて、進級試験は合格です。おめでとう! 
カカオ豆86%なんて聞くと実においしそうなのにね?! 聞くと食べるのでは大違い! だったわけだね。口の中のようすが、生き生きと描かれていて先生の口の中もおかしくなりそうでした。(笑)
牛タンに出会ってよかったね! このおいしさを知らないで一生を終えてしまうには、もったいないことこの上ないね?! 「食わず嫌い」 は人生損をしているよね。
【一般化の主題】 はよく考えて書くことができました。書き出しに合わせた【結び】もユーモアいっぱいです。
  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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