国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉と行動のつながり   キノ

 実際に手に「手を上げよう」というのは意志ともいわれますが、意志さえ強ければなんでもできるというわけではありません。泳げない人が「絶対に泳いでみせる」と力んでも泳げません。つまり、泳いだという経験があって、それと「泳ぐ」ということばが結びついていなければなりません。実際の体験をして、「これが前傾ということなのか」とか「これが腰を入れるということなのか」とわからないと、これらのことばに従って体を動かすことはできません。手を上げた経験があって、それと「手を上げる」ということばとが結びつきます。次に同じことをするときに、「また、失敗するかもしれない」と思うと、ほんとうに失敗してしまいます。前よりもひどく失敗することもあります。これは、「失敗」ということばをきっかけに、以前に失敗したときの脳のはたらきが進行して失敗するのです。もちろん、「こんどは絶対に成功するぞ」と思い込んでも「失敗したらたいへんだ」ということばに負けてしまう場合があります。
 言葉が行動に影響することがある。成功すると思うから成功することがあるのだ。以前体育の授業でバスケットボールの授業があった。最初はウォーミングアップの簡単なバスケットボールの技術を教わった後に試合をやるのだ。その試合で、この試合は勝てると思うと勝てることがある。このような授業が一ヶ月程あるりその後にテストがあるのだ。テストはドリブルしながらコートを一周してシュートするというテストだった。ドリブルでうまくいくとシュートまでうまくいくのではないか思うのだ。そしてそう思うとうまくシュートできることが多いような気がするのだ。しかし言葉で思っても経験がないと出来ないことである。いくら私は空を飛べる、空を飛べるトベルといったところで空を飛べるわけがない。言葉でけで出来る事は以前に経験したことがないと出来ないのである。
 言葉が行動に影響して失敗することがあるのだ。部活で情報誌と学校のWEBページを作っているのだ。そこで重要なのはいつまでに原稿を書き終えて、提出できる形にするかということだ。つまり締切日をどうするかということだ。そして締切日を決めて原稿を何人かで書き始めるのだが、いつも締め切り前になると終わらないとか終わるわけないとか締切日を決めた人がそんなことを言ってしまうため締切日に間に合うのは、ほんの一人か二人なのである。締切日を決めた人が言った一言で部活の他の人まで出来ないんではないかとか思ってしまって結局締め切りが延びてしまうのだ。言葉が行動を抑えてしまうことがあるのだ。
 確かに言葉には大きな力がある。しかし大事なことは言葉自体にあるのではなく、その言葉に対応し実感できるような体験を重ねていくべきであるのではないだろうか。そのためには小さな成功でもコツコツ積み重ねていく事が大切だ。「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という名言もあるように言葉の持つプラスの面を生かせばマイナスの面が自然に消えていくだろう。

   講評   nane

 要約の部分も常体でいいよ。
 スポーツの例はいいね。できると思うとできるということがよくある。このあたりは、微妙な感覚だね。
 言葉が行動を抑える例も具体的。だから、「できない」とか「だめ」とかいう言葉を禁句にするといいよ。(笑)
 時間内に1200字までよくがんばった。


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