国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本の普通の書き言葉(感)   セコイア

 日本の普通の書き言葉では、漢字の地位が絶対的に高い。漢字は抽象的な概念の表記に不可欠とされる。それに比べてカタカナは代用的な役割しか引き受けていない。ガチャガチャ、ドタバタなど、出来事そのままをむき出しにした、いわば幼稚園文字である。ところが、カタカナが時に、漢字のはるかに及ばない威信を帯びることがある。そうなるのは、もとが漢字でない文字の表す音をカタカナが示そうとする場合だけである。人々は、漢字がオリジナルで不変だというように考える。しかしそのオリジナル性は、音のオリジナル性を全く犠牲にしたうえに成り立った、無努力・横着のオリジナル性である。また中国や韓国の人の読み方・呼び方が漢字の場合、紙の上だけの交流に限る。もしその人を愛していれば、相手の名前を絶対に音で呼ぶはずである。(要約)私は、言葉に愛を込められるような生き方をしたい。(生き方の主題)
 その方法としては第一に、相手の名前などをしっかり覚えておくことだ。(複数の方法一)私は、「君」と呼ばれるよりも自分の名前で呼ばれた方が嬉しい。人間誰でも「人間」と呼ばれたら、嫌な気持ちになり怒るだろう。人間と呼ばれたことはないが。(笑)(ユーモア表現)この前テレビを見ていた時に、ニューヨークでレストランを開く人の事がやっていた。レストランを成功させるには、ニコニコと愛想良くお客さんと接することとお客さんの名前を一回で覚えることが大切だと言っていた。わざとではなくても、自分の名前を間違えて呼ばれると、お客さんもきっと腹が立つのだろう。また小林一茶のこんな詩もある。「痩蛙(やせがえる)まけるな一茶 是(これ)にあり」(詩の引用)この詩のように、応援する時に名前で呼ぶのは、名前を呼ぶことによって勢いや感動などを表しやすいからだと思う。
 また第二の方法としては、国同士の間でも、相手の文化や言語を尊重することだ。(複数の方法二)歴史で習うが、日本は昔韓国や朝鮮に植民地を求めて進出していった時に、征服した国の人々に日本の言葉や名前を使うようにさせた。やはり上の長文にも書かれていたように、相手の名前をちゃんとした音で呼ぶのは大切だから、当時の人々もかなりのストレスになったと思う。そういう気持ちが伝わって、今の韓国や朝鮮で日本が嫌いな人が多い。日本がまだ奈良時代くらいの時は、聖徳太子が使いを中国などに送って中国の進んでいる技術を尊重し取り入れていた。私たちも現代聖徳太子のように海外の文化や良い所を取り入れるといいかもしれない。(伝記実例)
 確かに、合理的に物事を早く進めるためには、言葉を記号として使う方が便利な場合もある。(反対意見への理解)しかし「自国の賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならない。」という名言もある。(名言の引用)国同士でもお互いに助け合って協力すれば、もっと強くなれるだろう。現代の難しい問題にも、世界中の人々が協力すれば解決すると思う。それには愛が必要だ。だから私は、まず言葉に愛を込められるような生き方をしたい。(生き方の主題)

   講評   unagi

 <1>要約と生き方の主題をクリアしました。主題:「言葉に愛を・・・。」
 <2>方法1「名前を覚えて」:接客業での具体例を挙げて方法の1つ目を明確にすることができました。また、「名前を呼ぶことによって勢いや感動などを・・・。」という筋の通った説明、で小林一茶の引用が益々効果的なものになっています。

 <3>方法2「相手の文化や言語を尊重」:方法2では、国レベルへと話を展開する工夫をしています。伝記実例として聖徳太子を入れることができました。
 <4>反対意見をクリアしました。名言「自国の・・・。」は主題と密接に関わる的確なものを選んでいます。
                   
 お疲れ様でした。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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