創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   まずかったこと   おけさ

「まずい・・・」
私がまず、絶対に食べれない物。それは、納豆です。ネバネバしていて一度、触れたら中々糸が指から離れなくなる、においが強い食べ物です。私は、一年生までは一度も納豆を口にしたことがありませんでした。でも、一年生の頃。
給食に納豆が出てきました。「あれ、そういえばこのお豆お兄ちゃんが食べてたなあ。」と、私は思いました。私のお兄ちゃんがお寿司屋さんでよく納豆を食べていたのをよく見ていたからでしょうか。ふと、周りを見ると皆が、納豆をハシでぐるぐる回しながら、納豆を食べているのが眼中に入り、「わあ。美味しいのかなあ、なっとうって。」と、思いました。すると、隣の席の男の子が「このなっとう美味しいよ。みーちゃんも食べなよ。」と、言ってくれたので私は「うん。食べる、食べる」と、わくわくしながら言いました。そして、納豆のカップを手に取り、「よし。」と、意気込みを入れてから納豆を一口、食べました。「・・・・・まずいっ」と、叫んで急いでお茶で飲み込みました。友達は、驚いて「・・・なっとう美味しいよ?みーちゃん、なっとう嫌いなの?」と、訪ねてきたので、私は「・・・嫌いも何も、今初めてなっとうを食べたんだもん。・・・この味はタイプじゃない。」と、言って納豆を残した記憶があります。
あの日以来、私は納豆を口にしていませんが、もちろん給食には、月二回ほど出ます。出たときは、決まって残します。「臭いねえ」と、一言必ず呟いて、給食の配膳台の上に残した納豆のカップを置きました。すると、皆は「何で、納豆残すの?あ、もしかして納豆嫌いなの?」と、言います。「うん、臭いし」と、言います。すると、友達のいづが「みの〜。納豆美味しいのに・・・」と、言ってきたので私は「いやいやいやいや、食べれないので」と、言うと「そっか、でも栄養あるんだよ」と、言ってきました。私は、キョトンとして「・・・納豆なんかに栄養があるのかな?初めて知ったけど」と、思って家に帰り辞書やら何やらといろいろなものを使って、納豆のことを調べてみました。そして、やっと納豆について詳しく書いてあるのを見て、「お、なになに・・・?」とその文章を読み上げてみました。「えと・・・納豆は豆を腐らせた食べ物。体に良い成分がいっぱいある。・・・腐っ!!?」私は、本当にびっくりしてしまい「腐ってる豆!?わざわざ、豆を腐らせなくてもいいじゃん!」と、言いました。その数日後、私はいづに言ってみました。
「いづ〜。納豆って見るからに美味しくなさそうだけど、中身も美味しそうじゃないんだね・・・」と、言うと「え?なんで?」と、いづは聞き返しました。「だって、納豆って豆を腐らせた食べ物なんだよ!?」と、訴える様に言うといづは「へえ、それにしては美味しすぎるよね。腐った食べ物なのにあんなに美味しいとは・・・。」と、言ってきました。「実はね、納豆はネバネバの糸みたいのに栄養があるんだよ。だから、かき回す程栄養がとれるわけ。だから、給食に納豆が出たときおかわり出来なかったら、逃がした魚は大きいと、いうことわざがぴったりなの。」と、言ってきました。私は、またもやキョトンとして、いづに「私は、あのネバネバが駄目なんだよ〜」と、言いました。いづは、「子供のうちは納豆食べれないかもしれないけど、大人になったらきっと食べれるようになるから、慌てなくても大丈夫だよ。」と、言ってくれました。私は、いづが言った言葉に何となく感動しました。まるで、教師のように教えてくれました。私は、いづに言われたことが何となくわかった気がしました。私は、いつ納豆が食べられる様になるかわからないけど、いつか納豆が好きになれる様に頑張りたいと思います。
「まずかったな・・・」

   講評   miri

 関西地方では、あまり納豆は食べないという話を聞きますが、実際はどうなのでしょう。確かに、独特のにおいが強いし、なんといってもあのネバネバが苦手〜という人も多いですね。
 ただ単に苦手、まずいという話に終わらせず、ほかの人の意見や(いづちゃんは、お姉さんっぽいですねえ)、調べた話も加えて、内容に深みが出ましたね。
 あとは、納豆好きになるだけです! (最近は、においの少ないタイプがあるし、いろいろな食べ方も紹介されています。ぜひチャレンジしてね)

  進級試験、合格です。よくがんばりましたね。



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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