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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   マナーの必要性   AZUKI

 今日の大都会がそうであるように、一般にモノやサービスの需要—供給関係に一定程度以上の不均衡があるところでは、どこでも行列ができる可能性がある。難民キャンプの行列ではモノの供給の不足が強調され、モノやサービスの供給に不自由のないはずの現代日本のアイスクリーム店やコロッケ屋の前の行列では需要が浮き彫りにされる。しかしながら、たとえ需要—供給に顕著な不均衡があっても、地位や身分にかかわらず先着優先の原則がなければ、だれも列をつくって待とうとはしないだろう。
 現代は、『規則』に縛られている。電車で騒いではいけない、開門の八時まで学校に来てはいけない、図書館で騒いではいけないなど、大衆に向かって呼びかけるものもあれば、門限や家族共通語など、家庭内の決まり事もあるだろう。規則は、人間を縛りつけて、動けなくする一方、人間の安全を守る守護神の役割もはたす。スポーツがその良い例だ。サッカー、バトミントン、バスケットボールから、危険なアメフトまで、いろいろなスポーツに規則—ルールがある。このルールがなかったら……どうなるだろう。みんなが好き勝手にボールをうばい、走り、怪我をしても見てみぬふり。そうなったら、もはやスポーツではない。ただのケンカ状態である。規則は人間を縛りもするが、逆に守りもする。そのプラスとマイナスを考えたとき、規則は必要という答えが出る。だから私は、規則は必要と考える。(是非の主題)
 第一の理由として、物事をスムーズに行うために、必要不可欠であるからだ。さっき挙げたスポーツもそうだが、学校、家庭内、塾、駅、はたまた年上の人の前など、いろいろなところに規則はある。(複数の理由一)自然にできたものから、都合の良いように作られたものまで……。この規則を一日でもなくしてみよう、たちまちのうちに、目もあてられない状態になることだろう。
 現代はルールがあるのに守られていない場合もある。最近の若者たちがそれだ。守られていないルール、それはTPOのことだ。TPO—時、場所、場合の、それぞれ英語の頭文字を取ったものだ。これが守られていない若者は、上司の前で、平気な顔をして『〜〜じゃん』という言葉使いをするそうだ。
 第二の理由に、(先ほども書いたが)規則は人間を縛っているからだ。(複数の理由二)こう書くと、まるで悪いことのようだが、そうではない。適度な痛み—例えばつぼを刺激するとか—はからだに良いように適度な束縛は、人間に必要なことなのだ。それは、第一の例を見てもわかると思う。
 たしかに、ルールはないほうが、自分の判断力が養えていいかもしれない。(反対意見への理解)しかし、『未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある』という名言にあるとおり、自分から作らなければ、何もえることはできないと思う。公共広告機構のCM、『あなたが気づけばマナーは変わる』と言うこと場も、これを暗示しているのではないこと思う。(名言の引用)
 以上の理由から私は、規則は必要と考える。(是非の主題)

   講評   miri


 たいへん論理だったうまい導入ができましたね。
人間を性悪説でとらえるのか、と規則に縛られるのをいやがる意見もありますが、人口が増えれば増えるほどその数だけ、「個性」が存在するわけで、その状態で何かを行おうとすればある程度の「規則」=縛りは必要ですね。
 反対意見への理解や、最後のまとめ方もじょうずです。

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