国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   行列って・・・   くろーばー

 今日の都市生活に欠かせない『行列』という社会現象がある。行列という形式そのものは、狩猟民族が狩りに行く時に組まれ、また西洋では戦争の捕虜を行列させたことが古代の歴史書にも記されている。しかし、並んで順番を待つという方式は、近代工業に特有のものだろう。ギリシアの銀行や役所では、相談事を持ってくる人を順番に構わず次々と自室に入れ、用件を聞いて処理しやすい物から答えていくという方式を取っている。これは、ヨーロッパでも工業化が遅れた人々にはそんな行列も羊の群れのように見えるらしい。私は、行列を作るのに賛成する。
 理由は第一に、一列(などなど?)に並ぶ事によって物事がスムーズに進むからである。例えば私のだーい好きな(笑)東京ディズニーリゾートでは、アトラクションに乗るのに何時間も並ぶ。だがもし色々な人が様々な所から横は入りしたりしてトラブルを引き起こせば、怪我や事故の元になったり、それがオリエンタルランド側の責任になることさえあるのだ。思ってもみなかった事態に客は混乱するばかりで、「折角仕事を休んで出張をキャンセルしてまで、はるばる○○から飛行機で飛んできたのに全く楽しめなかった(`−´)」とクレームが来る可能性も0%ではなくなってしまう。ある意味凄い事になるが、会社側はたまったものではない。そのような事態を防ぐためにわざわざ柵まで付けてあり、アトラクションの隣には迷路のようなスタンバイ場所が設けられている始末だ。その通りに進んでいけばアトラクションの話?というか内容を知ることが出来たりして、ゲストを楽しませる工夫をしつつ割り込まれることの無いように仕切りを設置してあると言う素晴らしい案が採用されているのだ。順序良くアトラクションに乗ってもらえればそれだけ回転が速くなり、客の量も増えるに違いない。行列を作る時ならではの結果である。
 第二の理由は、先ほど述べたものに関連しているが行列を作らないと混乱を引き起こすからだ。私が今年の夏に前同じバレエ教室だった子の、新しい教室での初発表会を見に行ったときに、ホールの前(しかも外)で人が戯れている中に友達二人と入って行った。もちろん最初は適当な列(?)のような状態でぼんやりと階段のところに並んでいた。だが、ようやく着いた入り口付近には『整理券を持っている方から優先的にご案内しております』と冷静に告げる案内人がいて、私たちは呆然と立ち尽くしてしまったのだ。他の人も『はぁ〜結構前から並んでこの始末かよ〜。』的なことを明らかに不満そうに口にしていた。このように、行列は混乱を巻き起こす原因を取り除いてくれたり、ディズニーリゾートの合計入場者数が十一月一日に四億人を超えたらしいが(データ実例)、 その位の多くの人を処理することも出来るのだ。
 確かに行列と言う名の苦痛な隊形に並ばせられるのもどうかと思う。だがしかし、『悪い事そのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。』という名言があるように、行列が持つ本来の良さを再認識するべきだと思う。江戸など昔のように身分の差があっても関係ないのだ。行列が馴染んできた日本人の私だからなのだろうかどうかはよく分からないが、行列に違和感は感じない。これからも行列の良さを見つけて、並んでいる時の過ごし方を考えてみたいと思う(笑)。

   講評   kirara

 「自分がいちばん先に行きたい! 」という気持ちもあるけれど、行列につけばいつか必ず順番がくると思えばがまんして並べます。「急がばまわれ」ですよね。
 <<こうせい>>どちらの理由も、行列の利点をはっきりと示しています。
 <<だいざい>>私もディズニーリゾート大好き(^_^;)。いつも、「今日はすいているに違いない」と確信して行くのですが、結局一日のほとんどを行列の仲で過ごすことがほとんどです・・・。作文にあるように、行列の中にいるときも楽しめるようになっているのはいいですよね。データ実例も自然に入っています。
 <<ひょうげん>>つまり、同じ事柄でもその時の状況によっていいか悪いかは変わる、ということですよね。
 <<しゅだい>>言いたいことはわかりますが、反対意見の理解の「〜というのもどうかと思う」というところは少し弱いかな。「どうか」というところをもう少し具体的に示してみましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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