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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の問題。   ☆マリー☆

 スポーツの専門分野では、特別なことばがよく使われます。たとえば、スキーの「前傾」、踊りの「腰を入れる」などというものです。しかし、実際の体験をしなければこれらのことばに従って体を動かすことはできません。ところで、何をするにしろ、どうしたら失敗するか、ということを知っていて失敗するのはめったにありません。どういうわけか失敗してしまう。そこで、次に同じことをするときに、「また失敗するかもしれない」と思うと、ほんとうに失敗してしまいます。つまり私たちはたえず自己暗示によって行動しているのです。
 確かに、言葉が行動にプラスの影響を与える面がある。例えば、野球の選手とコーチの間では「もっと腰をいれろ」というアドバイスですぐにポイントが伝わるだろう。私にもこんな経験がある。陸上で長距離をやっている私は、しょっちゅう先輩に坂はズボンがはちきれるくらい大股で走りや!といわれていました。その言葉を今は私が後輩に教えてあげています。ほかにも私が悩んでいたら「大丈夫だよ」といってくれたりする。言葉はその人をほっとさしてくれてとても大切だと思う。
 しかし、言葉が行動のブレーキになることもある。例えば、失敗したらどうしようと思うと失敗しやすくなる。昔話の桃太郎は、犬や猿やキジにキビ団子をあげるときに次のように歌っている。「あーげましょう。あげましょう。これから鬼の征伐についてくるならあげましょう。」既にこのときに、桃太郎の頭の中には、「鬼の征伐」という成功イメージがことがとして定着していたのである。これがもし、「これから、鬼との勝つか負けるかわからない厳しい戦いに着いてくれるならあげましょう」などと歌っていたら、だれも着いてこなかっただろう。(昔話)
 確かに言葉には大きな力がある。しかし大事なことは、言葉自身にあるのではなく、その言葉を実感できるような体験を蓄積していくことではないだろうか。そのためには、小さなところから成功体験を積み重ねていくことが必要だ。「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである」という言葉がある。言葉の持つプラス面を生かしていけば、そのマイナス面も自然になくなっていくはずである。(総合化の主題)

   講評   koni


 進級試験でした。お返事が遅くなりました。ごめんなさい。

 第一段落の要約は、上手にまとめることができましたね。要約も常体で書くといいよ。

 第二段落では、一つ目の意見を挙げて、体験実例を書くことができました。「ズボンがはちきれるくらい大股で」という表現は、わかりやすいね。走るのが遅い私にでもよく理解できましたよ。陸上部で、代々伝わる言葉なのかもしれないね。

 第三段落では、二つ目の意見を挙げて、昔話の実例と社会実例を書くことができました。
 第四段落では、名言の引用をして、総合化の主題でまとめることができました。
 


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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