創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   閃きと出逢うには   はる

 「一瞬による閃き」による理解。この閃きを自ら体験するためには、やはり相応の試行錯誤の歳月が必要だ。例として読書では、さまざまなジャンルの、さまざまな作者の、そしてさまざまな作品にあたりながら、しかし、どの作品が上等で楽しく、また、どの作品がくだらなくて反故に等しいと、それが分かって読んでいるのかを疑ってかかる月日がいる。もっとも、読書一般についていう場合、この「一瞬の閃き」は大げさかもしれない。しかし、試行錯誤を繰り返すことをいとわず、疑ってかかる姿勢を失わずにいる限り、そういう瞬間はいつかやってくるということは十分に期待できる。
 物事の全体像がつかめるようになるまでには時間が掛かる。私達は、それまでの蓄積を大切にするべきだ。(第一段落 要約・当為の主題)
 そのためには、第一の方法として、何かに取り組むと決めたら、たとえ難しくとも、すぐに投げ出さずにしばらく我慢して続けることだ。スポーツでも勉強でも仕事でも、はじめの一年は無我夢中ということが多い。私は、中学時代の三年間中、2年間程は無我夢中の毎日を送っていた。ポジションはレフト。左サイドからアタックして攻撃をする役目だ。中一の頃は、アタックが決まる決まらないの前に、トスで上げられた球を打つことさえできなかった。何度も何度も同じ失敗を繰り返し、ようやく球に触れられるようになったのは中二の頃。中二の頃は、レギュラーにも選ばれるようになり、本格的なアタックを決めることに重点を置き、回数を重ねていった。中三のある時に、ふとコツを掴んだと思える瞬間に巡り合い、そこからは決勝にまで通用するアタックとなっていた。読書に限らず、何の分野においても蓄積による効果は大きい。それによって「閃き」と呼べるものは掴めるのだろう。「継続は力なり」とはこういうことだ。(第二段落 方法1・体験実例)
 また、第二の方法としては、即効性を求める、現代の慌しい社会の風潮を改めることだ。今現在、世間を見渡せば即効性の追求に応じた科学製品などが溢れ出るかのように流出している。これらの利点というのは、人がいかに楽をできるか、また、いかに高度なものとして返答してくるかである。今はこのような慌しい日本だが、過去を振り返てみれば、今とは似ても似つかない日本がそこにはあったのだ。昔の日本というのは、長い時間を掛けて技を盗む・磨くという教えをされてきた。今でも味のある伝統をかもし出している作業や物品などは、そのような昔の時というものが途切れることなく、今に繋がっているからだ。(第三段落 方法2・歴史実例)
 確かに、できるだけ短い時間で全体の理解まで進める工夫は必要だ。しかし、私達は、物事の理解にはある程度の時間が必要だということをもっと自覚して取り組むべきではないだろうか。閃きとは、自然の手から舞い降りるものではなく、自分の手で掴み取るものなのだ。(第四段落 反対理解・自作名言)

   講評   tama

第一段落: すぐに結果を求められる社会では、1つのことを極めるまで継続するような根気や、時間的余裕が持てなくなってしまいます。しかし、時間をかけて積み重ねたものを通して、今までぼんやりとしていた全体像が、あるときくっきりと見えてくる瞬間に出会うことができるのですね。

第二段落: すぐに結果が出なくても、途中で投げ出さないことは大切です。初めは無我夢中でやっていた練習でも、失敗を繰り返しているうちにアタックのコツを掴んだのですね。諦めなかったからこそ、その瞬間に出会うことができたと言えるでしょう。(バレーボール部に所属していた、という説明が抜けているようです…。)

第三段落: 即効性を求めるような風潮では、蓄積されるものなどあろうはずはありません。古き良き日本の伝統が受け継がれるよう、時間をかけて作りあげた工芸品や職人の技術を、もっと高く評価するような風潮を取り戻すべきでしょう。(「○○職人」、人間国宝と呼ばれる人物について、具体的に触れてみましょう。)

第四段落: 自作名言を使ってのまとめは、いつもながらあっぱれです。

※ 進級テストは合格です。おめでとう。\(^o^)/

 

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