創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   保護の中身は (清書)   えうや

治療上の過保護と管理が依存や抵抗力の低下をもたらすというのは、子供の育て方や教育にも当てはまる。子供の成長は、自律が自立につながる。子供が成長するためには、石器時代からの歴史的発展をもう一度たどらなくてはならない。
確かに、過保護や管理は人間の生きる力を弱めてしまう。僕の友達で、よく風邪をひく子がいるが、なぜ風邪をひきやすいのか聞いてみると、「ちょっとしたことですぐに薬を飲んでいるからかなぁ・・・」と答えた。このことから、薬を飲みすぎても、体が弱くなるかもしれない、と思った。今の時代は、冷暖房が整っていてあたりまえの世界だ。夏は冷房、冬は暖房の効いた部屋でゲームをしている子供が多い。昔は家の前の空き地や、車の来ない裏道で体を動かす遊びをしていてと聞いた。しかも、冬でも半袖半ズボンで平気な子もいたそうだ。冷暖房でゲームをしている人間は、家の外に出れば一発で風邪をひくに違いない。半袖半ズボンで空き地を駆け回って平気なら、風邪菌なんかが近づくわけがない。自然の中で、何の管理もしていないほうが元気なのだ。現代人は「アレルギー」や、「花粉症」に悩まされる人が多い。しかし、昔はそんな言葉はなかったそうだ。やはり、管理や制限がなく生きたほうが健康的だと思う。
しかし、管理や保護がなくてはいけないときもある。この間まで、自分の部屋にマイナスイオンを出す植物が置いてあった。週に一回水をあげればいいと書いてあったので気に入ったのだ。しかし、たったそれだけの管理ができずに、枯れてしまった。また、学校の仕事についての授業で、僕のクラスには保母さんがきてくださった。保育園にはたくさんの園児がいて、言葉を教えたり、数字を教えたり、ご飯の食べ方まで教えると聞いて、とても大変だと思った。しかし、3歳や4歳では、自分ではほとんど何もできない。やること全てが危ないから、全員を見なくてはならない。保護をしなくてはならないのだ。その授業で、ヨーロッパのどこかの国の王さまがある実験をした話になった。その実験では、赤ちゃん200人を半分に分けて、ひとつの組には貧乏だが愛情たっぷり、という環境で育て、もうひとつではお金をかけて栄養たっぷりでおいしいものを食べさせて育てた。しかし、頬擦りなどのスキンシップは一切禁止だ。結果は、貧しくても愛情たっぷりで、心をこめて育てた赤ちゃんはすくすくと育った。ところが、スキンシップや手伝い無しで育てられた赤ちゃんは、悲しいことに全員死んでしまった。生きていくためには、保護や健康を管理してあげることが大切なのだとわかった。
保護や管理は、時と場合によって良い面や悪い面が見えたりする。しかし一番大事なことは、それらが人間の成長の上で、適切に行われることだ。保護や管理は、育てるための手段であって、本来の目的である「子供を育てる」ことを忘れてはいけないのだ。「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という言葉があるように、見た目がよくても、中身を良くしなければいけないのだ。保護や管理をする大切さを考えてから、見た目だけではない中身のつまった保護をしなければならないのだ。

   講評   tama

 何のために管理や保護が必要なのか、今本当に必要な場面であるのかを考えなければ、かえってそれが邪魔になってしまうこともあるのですね。

 文の流れが美しく、読みやすい文章です。内容もしっかりしており、立派な清書ができました。

※ 進級テストの作文をお待ちしています。(くどいですが。)



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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