国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   にんげんのわがまま   えとく

 「うわぇ! これまずい…。」
私は、野菜が嫌いだ。野菜以外のものは、だいたいのものを食べることができる。学校に行くと、私よりもっと野菜が嫌いな人がたくさんいる。その人たちと比べると私はましなほうだと自分でも思う。父、母、姉は野菜が好きだという。私は、味が薄すぎる野菜と、味が濃すぎる野菜が嫌いだ。中途半端な味に感じる。けれども、もう少し大人になったら好き嫌いも減ると思う。私の母も、小さいときは嫌いだったものがいつの間にか好きになっていたというものがあるという。
 私は3年前までフランスに住んでいた。みなさんは、フランスは料理がとてもおいしいというイメージがあるかもしれない。しかし、実際には全部がそうではない。私が通っていた「OMBROSA(オンブローザ)」という学校の給食のことである。そこの給食は生徒からは、「おいしくない」と評判が悪い。しかし、校長先生が「おいしい」というのでいつまでも給食を作っている会社を変えてくれなかった。そしてある日、給食をもらう列に並んでいたら、前のほうから
「俺、これ嫌いなんだよなぁ。見た目も悪いし…。」
と話している声が聞こえた。だんだん前に進んでいくと何だか緑色の変などろどろの物体が見えてきた。見た目も気持ち悪くてまずそうなもの。まるで、別の星に住んでいる別の生き物が食べるようなもの。決して1つの料理には見えなかった。食べるのに少し勇気が必要だった。友達と一緒に、
「いち、に、さん!」
で食べた。スプーンですくって口の中に入れた瞬間、なんともいえなくなってしまった。それは私にとって、今まで食べたものの中で一番まずいものだと思った。これほどまずいものがあるのだろうかという顔をみんながした。その日は、何とか先生に見つからずに残すことに成功した。しかし、そのちょうど一ヵ月後にまたその料理が出たのです。また友達と一緒に食べた。そして残そうとしたとき、
「最後まで食べなさいよ!」
とおこられたのだ。私は、鼻をつまんで口にその料理をおしこみ、何とか食べ終わった。皆さんもその料理を食べる機械があったらぜひ1回食べてみたら面白いのではないかと思った。
 これは、ほっぺたが落ちるほどおいしかったという話だ。最近のことである。私は、友達がよく行くというケーキ屋さんにお母さんに頼んで連れて行ってもらった。そこのケーキ屋さんにはいろいろなケーキが置いてある。1番最初に私の目に飛び込んできたのが「ショートショート」というショートケーキだ。私は、
「『ショートショート』がいい!」
といった。私の母は、すぐに買ってくれた。家に帰ると早速ケーキを食べた。スプーンをさして一口食べると、「ジュワー」と解けてしまった。とても滑らかなクリームとつめたいイチゴがおいしかった。私は思わず、
「今まで食べたケーキの中で1番オイシー!!」
とはしゃいだ。それからは、結構その店によく行くようになった。そんなある日、父から引っ越すといわれ、そのケーキ屋さんとはお別れ。もしまたいけたら、もう1度食べてみたいと思う。
 人間にとって、おいしい、まずいということは、ちょっとしたわがままである。しかしそのわがままが多いと、その人は栄養をバランスよくとることができない。これからはそのわがままはほどほどにしておきたい。そして、「うわぇ! これまずい…。」といわないようにしたいと思う。

   講評   inoko

 ゆっぴさん、こんにちは。衝撃的なまずい体験談でしたね。確かに、フランスはおいしいものばかりというイメージがあります。私がだいぶ前にフランスに行ったときも、どのレストランに行ってもはずれがなかったので、そう思っていました。でも、例外もあるのですね。その緑色の物体の正体は、いったい何だったのでしょう? ほうれん草が変身していたの?
☆ おいしいまずいは、ちょっとしたわがままである。名言にしたいような文ですね。確かに、ちょっとしたわがままです。でも、年齢とともに、このわがままも少しずつ変化するのですね。たまに、大人になっても、わがままが直らない人もいますが…。
まずい体験、おいしい体験。まったく正反対の体験談が、生き生きと書けています。緑色の物体については、とてもリアルな表現で書かれているので、本当にまずそうだなと感じてしまいました。一般化の主題からまとめは、とてもいいですね。名言のような一般化の主題は、なかなかですよ。
会社を変える→代える(替える) 機械→機会

項目、字数ともにクリアできました。

 

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