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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人は生まれながらにを読んで   いすも

人は生まれながらに持っている性格、また資質というものがある。生まれながら持っている性格は経験と努力で、ある程度変えることが出来るが、資質の方はうっかりしていると、気付かないので、自分の資質がどういうものなのかなかなか分らない場合が多いのだ。
この資質は、その人だけが持っている泉のようなもので、誰もがすぐれた資質を持っているのに、一生かかっても掘り当てられない人がいるものだ。
高校や大学に入るというのももちろん一つの標的だろう。自分で決めた標的なら、みごと的の中心を狙うべきだと思う。標的は夢のあるビッグの方が良いが、自分にあった資質にあったものでなければならないのではないか。人生を選ぶということは、自分の資質に合ったことをして、たとえ貧しくても生活ができ、おのずと社会に役立つ生き方になっている、ということではないか。そういう人生を選ぶと、この地球上一角に、自分らしい爪あとをつけたということになる。自分らしいさわやかな青春の標的を持って、人生を言う大きなケンカに負けないように頑張ろうと思う。
 私は一時ピアノを弾いていると、夢中になり、止められなくなってしまう経験があった。ピアノは私が5歳から習っている楽器で、毎日三時間は練習している。毎日夢中で弾いているのだが、この日は時間を忘れてまでピアノに夢中になった。
 私が十歳の時。私と母があるコンサートを聴きに行った時のことである。ある参加者がクラシック音楽作曲家、フレデリック・ショパンが作った「革命のエチュード」という、練習曲を弾いていた。これはこの作曲家ショパンが自分の愛する祖国、ポーランドが革命に失敗した時に作られたと思われる曲。私はこれを聴いた時、あまりの激しさに身震いを感じた。一発で好きになり、絶対に弾いてみたい、と思った。だが、この練習曲は主に左手のための練習曲であり、とても難曲である。とてもその時の私には無理があった。私もどれだけ難しい曲か分っていたが、どうしてもやってみたかったのである。そこで、私の母はこの曲の楽譜を買ってくれた。コンサートで聴いたとおり難しそうな感じである。左手にたくさん音符があり、右手にも難しいパッセージがいくつもあった。だが、頑張ってやってみた。何回も何回も出来ないところを一生懸命練習した。やっと一通り出来た時、ハッと思って時間を見てみたらなんと6時間も練習していたことが分った。こんなに夢中になってピアノを弾いたのは初めてであった。凄くガーンときたが、こんなに夢中になり、時間まで忘れてしまうことは初めてだったので、自分を誇りに思ったのである。
 さて、皆さんはイチロー選手を御存じだろうか。彼は、プロ野球選手で、2004年にメジャーリーグでヒット記録を出した、私の大好きな野球選手である。彼は、小さい頃からずっと野球に夢中であった。毎日イチロー選手とイチロー選手の父は近くのグラウンドや練習所に行き、何百個のボールを投げて練習していたらしい。夢中にならなければ何百個もボールを投げることは不可能だろうと思う。
 私達はよくシアトルまでイチロー選手を応援しに行くが、応援している間はいつも野球を真剣に、夢中に、楽しんで応援している。そうすると時間が経つのが本当にあっという間なのだ。
 人間にとって夢中になるということは、良いことなのだと思う。夢中になり、真剣に物事に励むことにより、最終的には良い結果を出すのではないだろうか。自分が大好きなことに夢中になり、夢中になることによってそのことが上手になるということは、本当に光栄なことではないか。仕事でそういうものを見つけることができたら、まさに天職というのだと思う。時間を経つのも忘れるほど夢中になれるもの。私の場合はピアノであるが、自らの自分だけの輝く資質をもっと探して生きたい、と思っている。


   講評   hutu

<要約> 折角しっかり読み取ってまとめることができているのですから要約をしたらその最後に<要約> と項目表にあるキーワードを入れるようにしてくださいね。
<前の話聞いた話> とても良い経験を似た話として書くことができていますね。毎日3時間も練習をするのも好きでなければできないことだと思いますが、弾きたいという気持ちの強さが時間を忘れさせることがあるのですね。そういえば先生も11時に布団で読み始めた本に夢中になってしまって読み終わって大満足!と思ったら朝の5時だったという経験があります。その日も朝から学校だったので大変でした(笑)。
★ そこで、私の母はこの曲の楽譜を買ってくれた。
→ そこで、私の母にこの曲の楽譜を買ってもらった。
→ そんな私を見て、私の母はこの曲の楽譜を買ってくれた。
★ 分った→分かった
<一般化の主題> しっかりまとめることができています。夢中になったことでよい結果を出すことができれば最高ですね。まさに「好きこそものの上手なれ」です。先生のケーキ作りやビーズでのアクセサリー作りのようにせっせと作ってもあまり上手くならない「下手の横好き」もありますが...(笑)。

日本への一時帰国を楽しんできてくださいね。次回は、1月16日に電話をします。すてきなクリスマスとよいお年を。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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