国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   競争心(途中)   キノ

結論を先に言ってしまうなら、彼らはみな、宇宙で『私』という個体意識が一気に取り払われるような体験をしている。シュワイカートに、突然まったく予期しなかった静寂が訪れた。それまで、秒刻みでこなしていた任務が一切なくなってしまったのだ。地上からの交信も途絶えた。そして、真空の宇宙での完全な静寂。彼は、ゆっくりとあたりを見回した。眼下には、真青に輝く美しい地球が拡がっている。視界をさえぎるものは一切なく、無重力のため上下左右の感覚もない。自分はまるで生まれたままの素裸で、たった一人でこの宇宙の闇の中に漂っている、そんな気がした。突然、シュワイカートの胸の中に、なにか言葉では言い表すことのできない熱く激しい奔流のようなものが一気に流れ込んできた。考えた、というのではなく、感じた、というのでもなく、その熱い何かが、一気にからだの隅々にまで満ちあふれたのだった。彼は、ヘルメットのガラス球の中で、わけもなく大粒の涙を流した。この瞬間、彼の心に、眼下に拡がる地球のすべての生命、そして地球そのものへの言い知れぬほどの深い連帯感が生まれた。「今、ここにいるのは『私』であって『私』でなく、すべての生きとし生ける者としての『我々』なんだ。それも、今、この瞬間に、眼下に拡がる、青い地球に生きるすべての生命、過去に生きたすべての生命、そして、これから生まれてくるであろうすべての生命を含んだ『我々』なんだ。」こんな、静かだが、熱い確信が彼の心の中に生まれていた。
 自分の利益を考えるのは大切だ。スポーツで相手に負けたくないと思うことで競争心が生まれるのだ。だから互いに力がつくのだ。

   講評   nane

 要約にかなり力を入れたね。(笑)
 この本は、教室にもある。「宇宙からの帰還」おもしろい本だから、読んでおくといいよ。
 個人のエゴと人類全体の愛、こういうテーマは、これからだんだん多くの人が考えるようになってくるね。宇宙飛行士は、これからの時代を先取りした意識を持っていたのかもしれない。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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