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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   愛言葉   れもん

 「織田信長」と「小田信長」。惜しい一文字の違いだが、歴史上の偉大な人物が、全くの別人になってしまう。固有名詞、特に名前は、普通の言葉以上に相手への思いやりが浮き彫りになる。例えば学校で、あまり関わりのない先生でも、自分の名前を知っていてくれたら、自然と親しみがわく。また最近では、スーパーで売られている野菜にも、生産者の写真と名前が表示されている場合がある。生産者がより明確に認識できることにより、安全性は勿論、生産者を身近に感じることができ、感謝の気持ちも生まれる。相手を名前で呼ぶ、そんな些細なことで、自分の気持ちも、人間関係も一変する。私は、言葉に愛を込められるような生き方をしたい。(生き方)
 そのためには第一に、相手の名前を覚えることだ。以前、相手の名前をよく覚えている人は、相手と深く付き合える人だ、ということを聞いたことがある。私は今年の夏、老人ホームにボランティアに行った。そこでは、施設の利用者の方を、「おばあちゃん」や「おじいちゃん」とは呼ばずに、相手の名前で呼ぶことが基本とされている。1対1の付き合いではなく、集団の中だからこそ、名前で呼ばれたほうが、自分を個人として見てもらえている気がして嬉しくなり、好感がもてる。相手の名前を覚えることは、相手に対して、自分が心を開いているという主張でもあり、人と付き合う上で、最も基本的で重要なことだ。(複数の方法Ⅰ)
 第二に、相手の文化や言葉を尊重することだ。スポーツの世界でも、外国人選手の場合、その国の言葉を覚えようとする人は、比較的活躍するといわれている。昔、征服地域の言語や名前などを無理矢理に変えるような同化政策をとった日本は、今でも韓国で評判が悪い。自国の文化や意見を押し付けることは、相手の存在を認めないのと同じである。相手を容認した上で関わりを持つことは、国家間でも、人間関係でも、良好な関係を持つための大切な姿勢である。(複数の方法Ⅱ)(伝記実例)
 確かに、今問題になっている国民総製番号制のようにに、物事を合理的に推進するためには、名前を記号として扱う方が便利な場合もあるかもしれない。しかし、名前を犠牲にしてまで、物事の合理性を追求する必要があるのだろうか。家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである。名前は、一見記号のように解釈されるが、記号ではなく愛の結晶のような言葉であり、その人自身と密接に関係している手がかりである。だから私は、言葉に愛を込められるような生き方をしたい。(反対意見)(名言)(生き方)
                 

   講評   nane

 お返事遅くなってごめんねーーーーー。<(‾∇‾)ゞゴメリンコ〜♪
 小田信長という発想がすごい(笑)。書き出しの状況実例がスムーズ。これは読み手をひきつけるね。
 老人ホームのボランティアの経験をうまく生かした。なるほど、こういうところにも名前で呼ぶことの大切さがあるんだね。
 伝記実例も、これでOK。しかし、清書のときは、更にもう一工夫した実例を入れていこう。
 名言と自作名言をダブルで使ったね。自作名言の方は、もうひとひねり逆説的に。
 書き出しにせっかく小田信長を使ったのだから、これを生かしてまとめてみよう(清書のときね)。


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