国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   様々な環境に対応して   怪盗ピエナ

現代の社会では、ますます環境の変化の速さに、心の実感が追いつかない状況が生まれている。
 そのためには、第一に、バーチャルな世界よりも、自分の手足を使った実感のある世界をできるだけ体験することだ。わたしは去年よく野球のゲームをしていた。部活を引退してしまい勉強一筋になってしまったが、受験勉強最中も、ソフトボールをしたかったので、少しでも同じような気分になれるようにと思ってやっていた。けれど、やはりゲームはゲームである。自分自身で動き回るのではないので、体は全く疲れていない。また、自分がプレーしているときに出るファインプレーはゲームでのファインプレーなどとは比べ物にならないくらい嬉しい。しかし、この間Wii というゲームも発売されて、飛ぶように売れている。家にいながらにしてテニスが出来たり、ゴルフが出来たり……と気軽にできるようになった。それはとてもすごいことで、小さい子どもからお年寄りまで誰でもテニスなどを体験できるようになった。けれど、本当に自分が体を動かして体験するものとはいくらWiiでも違ってしまう。汗水たらして上手くなったもの程の充実感はないと思う。やはり、身をもって体験することは一番であるとわたしは考える。
 しかし、逆に、新しい時代意に対応した実感を育てていくことも必要になる。歴史的にみると、産業革命のときにイギリスで起こったラッダイト運動は、当時の人々の機械に対する単純な反感から発したものだった。しかし、それが見当違いの運動だったことは今では明らかだ。現代の高度情報化時代に対応した感覚を育てるためには、やはり教育の力も必要だろう。
 確かに、環境の変化のあまりの速さにはマイナスも多い。しかし、わたしたちは、そのマイナスをできるだけ抑えつつ、環境の変化に対応していくべきだ。〝環境の変化に対応することは新しい未来への第一歩だ〟という名言があるように、未来のためにどんな環境でも対応できる柔軟性を持っていきたい。

   講評   mako

 実感はからだが感じることなんですね。頭ばかり使ってからだを使わない現代の生活は、何かとバランスが悪いのでしょうね。
 脳は加齢と共に老化して萎縮していくそうですが、それにも関わらず、物忘れなどの機能の低下があらわれない人がいるそうです。その人たちに共通していることは、意欲的に長年にわたって続けているものごとがある人なんだそうです。それはスポーツに限りません。ある人は新聞記事のスクラップを何十年も項目ごとに分けてなさっている人もいました。こうした積み重ねがたくさんある人ほど脳のはたらきは貯金されていて、たとえ脳が老化し始めていても、そのはたらきは衰えないのだそうです。
 生活が便利で楽になることを喜んでばかりいて、生活することの本当の楽しみが奪われていっているということに気づかないでいると、何のために生きているのかわからなくなりそうです……。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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