低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2426 今日2037 合計54373
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   楽しい勉強   意気陽陽

がんばることが好きな日本人は、さまざまな場面で「勉強」などという言葉を使います。では「勉強」とはどのようなもので、何のためにするのでしょう。「べんきょう」と言うのは音読みですが、訓読みにすると「つとめしいる」となります。なので、「勉強」という言葉にはいやな印象がつきまとっているのです。みなさんの進む方向がそれぞれ違う様に、「勉強」の目的もそれぞれさまざまでしょう。「勉強」とは、それ自体が目的なのではなく、あくまでもそこへ行きつくための手段に過ぎないのです。手段を目的とかんちがいした時に、「勉強」は単なる苦痛の種に過ぎないのです。
 ぼくはこの「めんどうくさく、たいくつで、つまらないものといったイメージ」という部分について、似た話がある。
 僕は今、中学受験に向けて毎日勉強しているが、めんどうくさいや、たいくつだなどととは思ったりしない。しかし去年までは、勉強が少しいやだった。その時は大きな目標もなく、父や母に「勉強しなさい。」などと言われてから、しかたなく勉強するといったパターンが多かった。まるで、父と母にやらされている勉強といった感じだった。
 しかし六年生になって、受験まであと八ヶ月しか残っていないという事が分かると、「勉強をそろそろマジメにしなければいけない」と自覚するようになってきた(オソスギルダロ(笑))。そのころから僕は、もう勉強がいやではなくなってきた。問題が解けた時の嬉しさや、解けなかった時のくやしさなどがとてもよく分かってきたからだ。もうその時には、完全に「させられる勉強」などではなかった。
 しかし今でも、少しきらいな勉強はある。「簡単すぎる問題」と、「めんどうくさすぎる問題」の二つである。簡単すぎる問題というのは低学年でも解けそうな問題で、めんどうくさすぎる問題とは、ノート一ページに同じ漢字を書きまくる(実際に出た宿題)などである。
 逆に、大好きな問題というものもある。普通にがんばっただけでは解けないけれども、とてもがんばったら解ける問題である。こんな問題だったら、何時間も続けたって、解き続けると思う。
 ぼくは勉強を好きになったことについて書いて分かった事がある。勉強とは人間にとって、何のためにするのか自分で分かっていたらとっても楽しいことだが、誰かにさせられていると思い続けている限りは、つまらなく、めんどうくさいものだということだ。
 僕はこれからも、勉強を楽しいと思えるまま過ごしていこうと思う。

   講評   sugi

 受験を間近にひかえて、勉強は本来楽しいものだということわかったのは、大きな収穫だったね。目的があれば、楽しく続けられるものだということが、自分の経験からわかったのだね。これは、意気陽陽君が受験勉強をとおして、自分の将来のことを考え始めたということではないかな。少しずつ大人に近づいていく意気陽陽君が頼もしく見えるよ。
 「させられる勉強」から脱皮して、勉強のおもしろさがわかってきたと書いているけれど、勉強というものは、すればするほど奥が深くておもしろいものだよ。学生時代に、本物の勉強をすれば、自分の世界がどんどん広がっていくはず。今まで見えなかったものも、たくさん見えてくる。これからも、意気陽陽君には、そういう経験をたくさん積んで欲しいなあ。
 簡単すぎても難しすぎても、勉強はおもしろくないという話は、勉強の目的にも関わる部分だね。つまり、簡単すぎる勉強も難しすぎる勉強も、効果的に自分を成長させるものではないということだろうね。
 冬休みは、受験勉強の追い込みだね。苦痛と思わず、楽しいと思って進めていけたら理想的。体調に気をつけて、思い切り勉強に打ち込もう!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)