低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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意思表示の仕方 MIZU
一般的に欧米人は「いいえ」をはっきりと言う。一方日本人は「いいえ」をあいまいに言う。それは答えが相手の以降に向けられているか、事実に向けられているかの違いだ。こういったことは、外国人には解しがたいそうだ。
はっきりと「はい」、「いいえ」と言った意思表示をするべきだという意見がある。
僕の弟はとても「はい」、「いいえ」と言った意思表示をする。おやつなどで、何種類かのプリンがあるとき、
「これがいい。」
と、遠慮がちな僕を押しのけて、自分の食べたいプリンを取る。意思表示をあまりしない僕は、自分の食べたいプリンがなかなか食べられない。自分のやりたいことについて意思表示をするのは、自分の利益のために必要だ。また、全員が遠慮していると、何も決まらず、全体の利益にかなわない。
一方で、意思表示をあいまいに言うのは、相手を思いやる気持ちから出ているという意見がある。
例えば「浦島太郎」では、カメを助けて竜宮城に行っているが、浦島太郎は楽しめただろうか? 竜宮城に行ってもさすがに魚は召使なので、食べられないだろう。また海の中なので、肉、穀物などは出来ない。だからせいぜい浦島太郎が行って食べた物は、わかめサラダぐらいだろう。しかし、乙姫などの好意を無駄にしないために、意思表示をあいまいにした浦島太郎。そのため乙姫とカメは浦島太郎が喜んでいると思い、自分たちも喜んでいただろう。時には、意思表示をあいまいにする必要がある。
意思表示をはっきりするのも、あいまいにするのも大切だ。ヨーロッパなどでは早くから民主化が進んでいた。そのため意思表示をはっきりしなくてはいけない社会になった。しかしそのころ日本は江戸時代。下手に意思表示をはっきりすると、武士に無礼と思われ、切り殺されただろう。そのためあいまいに意思表示をするようになったと僕は思う。しかし、「できあがった規則を何とか守ろうとするよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」と言う名言があるように、これからの社会にあわせて、意思表示の仕方を考えるべきだと僕は思う。
講評 ita
こんにちは、MIZUくん。今年最後の清書は立派なものに仕上がりましたね。第二段落も意見に沿った内容になっています。来学期は字数も増え、長文の内容も高度になりますが、それがまた楽しみですね。今年1年よくがんばりました。来年もすてきな意見を聞かせてください。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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