低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2426 今日167 合計52503
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ツトメ・シイルとマナビ・ナラウ   evangelion

 島国の日本は、歴史的に見て、つねに新しい外来の文化をより早く、よりたくさん輸入しなくてはならない状況にあった。最初は中国から、明治時代以後は、(それよりも前、織田信長もだが)ヨーロッパから多くの知識を、夢中になって取り入れてきた。その結果、日本人は、外来文化の表面的な部分ばかりを身につけ、内面的な部分について学ぶことをなおざりにしてきてしまった。何のために「勉強」するのか、という目的を問う前に、知識を得るために、がむしゃらに「つとめしいる」くせがついてしまったのだ。
 強制されてする勉強ほどに、大変でいやなものはない。ぼくが、入学する前か、したばかりの事だ。家での勉強は、母がいつも買ってくる(今は買ってこないが)問題集をしていた。その問題集は………なんだったけ…か。とりあえず、問題集、国語と算数の二冊なのだが、当時のぼくにとっては、ものすご〜〜〜く難しかったのだ。(算数が)今の自分なら、赤子の手をひねるようにできる。でも、「うえええええん、なんだよこれぇぇぇ」
毎回毎回、するたびにこうして泣いていた。その度に分かるまで教えなければならなかったのだから、母さんもさぞ大変だったことだろう。この時はまだ強制的にやらされていて、時間も労力も大量に浪費したのだが、今考えると、あの大変だった作業がものすごく役に立っているのがよくわかる。国語の方は…算数とは違う方面で難しかった。
 約五センチ四方のマスの中に、五ミリ程度の幅の薄い線で、でっかいひらがなが書かれている。その薄い線の中をリットルのように丸をつなげたのや、ぎざぎざの線で書いていくのだ。それも、ひとつひとつの大きさがきちんとそろわなくてはだめ。その上で、一文字十個くらい書かなくてはいけない。むずかしくはない。問題の難易度としては、決して高くはないのだ。でも…………相手は数攻めだ。どんな精鋭部隊がいたって、かなわない。面倒くさくてしたくないから、一向に進まないのだ。心の中で、
「こんな大変なの、やめたいなー」
と、思うことがよくあった。しかし、これをふくめ、後々の勉強でずいぶんと役に立った。(でも強制)
 ぼくの好きな科目は、社会の歴史だ。先生の授業がおもしろくて、まるで乾いた土がどんどん水を吸うように知識が入ってくる。家で歴史の勉強をするときも、おもしろくてこればっかりは自分からする。
 天は、どういう理由でこの人間の頭の中身を作ったのか…。不思議なことに、自分からする勉強は、しっかりと身につくのだ。しかし、その反面、いやいやするものは、なかなか頭に入らないのである。何をしたって、頭にはいったらいいのに。神はなかなか物のいい造り方を知っているようである。
 人間にとって勉強とは、強制されると頭に入らないものである。しかし、小学生や中学生のような年齢の時は、強制されようとされなかろうと、自分が分かるために勉強をするのである。いや、つとめしいるのではなく、学習をするのである。がむしゃらに知識を詰め込むのではなく、あくまで、「まなびならう」のである。
      

      ←これ、×ね♪

   講評   takeko


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)