低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ツトメ・シイルとマナビ・ナラウ evangelion
島国の日本は、歴史的に見て、つねに新しい外来の文化をより早く、よりたくさん輸入しなくてはならない状況にあった。最初は中国から、明治時代以後は、(それよりも前、織田信長もだが)ヨーロッパから多くの知識を、夢中になって取り入れてきた。その結果、日本人は、外来文化の表面的な部分ばかりを身につけ、内面的な部分について学ぶことをなおざりにしてきてしまった。何のために「勉強」するのか、という目的を問う前に、知識を得るために、がむしゃらに「つとめしいる」くせがついてしまったのだ。
強制されてする勉強ほどに、大変でいやなものはない。ぼくが、入学する前か、したばかりの事だ。家での勉強は、母がいつも買ってくる(今は買ってこないが)問題集をしていた。その問題集は………なんだったけ…か。とりあえず、問題集、国語と算数の二冊なのだが、当時のぼくにとっては、ものすご〜〜〜く難しかったのだ。(算数が)今の自分なら、赤子の手をひねるようにできる。でも、「うえええええん、なんだよこれぇぇぇ」
毎回毎回、するたびにこうして泣いていた。その度に分かるまで教えなければならなかったのだから、母さんもさぞ大変だったことだろう。この時はまだ強制的にやらされていて、時間も労力も大量に浪費したのだが、今考えると、あの大変だった作業がものすごく役に立っているのがよくわかる。国語の方は…算数とは違う方面で難しかった。
約五センチ四方のマスの中に、五ミリ程度の幅の薄い線で、でっかいひらがなが書かれている。その薄い線の中をリットルのように丸をつなげたのや、ぎざぎざの線で書いていくのだ。それも、ひとつひとつの大きさがきちんとそろわなくてはだめ。その上で、一文字十個くらい書かなくてはいけない。むずかしくはない。問題の難易度としては、決して高くはないのだ。でも…………相手は数攻めだ。どんな精鋭部隊がいたって、かなわない。面倒くさくてしたくないから、一向に進まないのだ。心の中で、
「こんな大変なの、やめたいなー」
と、思うことがよくあった。しかし、これをふくめ、後々の勉強でずいぶんと役に立った。(でも強制)
ぼくの好きな科目は、社会の歴史だ。先生の授業がおもしろくて、まるで乾いた土がどんどん水を吸うように知識が入ってくる。家で歴史の勉強をするときも、おもしろくてこればっかりは自分からする。
天は、どういう理由でこの人間の頭の中身を作ったのか…。不思議なことに、自分からする勉強は、しっかりと身につくのだ。しかし、その反面、いやいやするものは、なかなか頭に入らないのである。何をしたって、頭にはいったらいいのに。神はなかなか物のいい造り方を知っているようである。
人間にとって勉強とは、強制されると頭に入らないものである。しかし、小学生や中学生のような年齢の時は、強制されようとされなかろうと、自分が分かるために勉強をするのである。いや、つとめしいるのではなく、学習をするのである。がむしゃらに知識を詰め込むのではなく、あくまで、「まなびならう」のである。
←これ、×ね♪
講評 takeko
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