創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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郷土料理はその土地で うさちゃん
何をいつ食べるか、それをどう食べるか、食べていけないものは何か、といったことに関して、どの国の食事にも、さまざまな制限や規則が習慣として存在する。
私は今年の夏初めて、飛行機に乗って沖縄県に行った。沖縄県では、珍しい食べ物がたくさんある。私が「こんな物、食べられるの?」とびっくりしたのは、豚の顔の皮!!私は、豚の耳を知らず知らずのうちに食べていた。サラダに中に豚の耳の薄切りが寒天のように入っていたのだ。後で母に、「寒天みたいなのはミミガーだったんだよ。」といわれて、吐き出したくなってしまうほど気持ち悪かった。(耳の皮のことをミミガーというらしい。)また、沖縄県の市場に行ったとき、薬のお店にハブが乾燥させて何匹かつるしてあった。お店の人に聞くと、この蛇はお酒の中に入れ、薬として飲むそうだ。お酒は、二十歳からだから飲んではいないけれど、それを飲む人がいるなんてまるで魔女のようだと思った。(理科室のホルマリン漬けの蛇なら見たことがある。)沖縄県は日本だけれど、自分の住んでいるところから少し遠くなっただけで文化や、食べ物が変わるんだなあと思った。
ところで、今は、その地方に行かなくても、その地方の食べ物が何でも食べられるようになった。例えば、お取り寄せや、レストランなどで、その日の気分で「今日は何食べに行く?何食べたい?」というように何でも食べることが出来るのだ。(お金があればね。)まるで旅行しているようだ。でも、本当は、レストランやお取り寄せじゃなくて、その場所に行ってその食べ物を食べたほうがいいと思う。その方が旅行に行く楽しみになるし、ありがたみも倍増すると思う。最近の私たちは、贅沢をしすぎているのかもしれない。というより、ありがたみを感じなくなったということは不幸になりつつあるかもしれない。少し前までは、旅行なんて気軽に出来るものではなかっただろうし、レストランなんて何にもなかったのだ。
日本にはまだ私が食べたことのない郷土料理が、まだたくさんある。例えば、秋田県にきりたんぽという食べ物があるらしい。母に、
「ご飯を粒粒が残る程度につぶして棒に巻き付けて、火であぶって、ちくわみたいにするの。それを比内鶏のだしでとったお汁の中に入れておなべにするんだよ。」
と言われたって食べて見なければ味は分からない。つまり、『百聞は一見にしかず』ではなく、『百聞は一口にしかず』だ。
きりたんぽは、温かい東京で食べると、価値が半減してしまう。なぜなら温かいところで熱い物を食べるからだ。やっぱり、熱いきりたんぽは、寒い秋田で、温まりながら食べたルカら価値があるんだと思う。
だから、郷土料理はお取り寄せやレストランで食べるよりも、その地方で文化を感じながら食べた方がいいということが分かった。
美味しく、さらに文化を感じながらなんてまさに『一石二鳥』だ。
講評 tama
土地の気候や文化に合わせて作った食事は、やはりその土地で食べるのがいちばんおいしいのですね。
楽しみながら、ユーモアたっぷりに書かれたうさちゃんの作文は、読むのがとても心地よく感じられます。
新しい年も、明るく楽しくやっていきましょう。(^O^)/
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