国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   初めて聞く音   ゆっぴ

「ゴ〜〜〜〜ン」
私は今年、初めて除夜の鐘の音を聞いた。それはなぜかというと、フランスに住んでいたころは日本にいないから聞いたことがなかったし、東京に住んでいたころは都会だから聞こえなかったのだ。初めての除夜の音は何だか心が落ち着くような気がした。除夜の鐘がなる回数は108回だということも初めて知った。
 大みそかの日、私は家族全員でテレビを囲んでこたつの中に入り、紅白歌合戦を見ていた。紅白歌合戦が終わると、みんなで年越しそばを食べた。今年の年越しそばは暖かいのに下。そして、夜中だったけれど外に出て除夜の鐘を聞いた。除夜の鐘は大みそかのうちに108回鐘を鳴らすのでなり終えるともうお正月だ。私は、鐘が鳴り終えたと分かった瞬間
「あけましておめでとう!!」
と家族に言った。何だかとてもわくわくしていた。やっぱりおせち料理が食べれるということとお年玉がもらえるということが楽しみだったのかもしれない。次の朝、早速おせち料理を食べた。私の姉は栗きんとんを作った。私はかまぼこを本に載っていた通りに切った。私の母と姉はお正月までにすでに作っていた。おせち料理はとても美味しかった。そして、私は母に着物を着せてもらいお年玉を滋賀県に住んでいる祖父母の家にお年玉をもらいに行った。とてもうれしかった。お昼ごろに郵便配達の人が来て郵便受けに年賀状を入れてくれた。いろんな人から届いていた。私はお正月は、一年の中で一番目にいい時期だと思う。なぜかというと、普段忙しい父は会社が休みでみんなでお出かけをしたりして、家族全員が集まることのできる時期だからだ。今年のお正月は長野県に住む祖父母の家にはいけなかったけれども、それなりに楽しく過ごせたと思う。
 私の家では、毎年お正月の2日の日に家族全員で書初めをしている。「一年の計は元旦にあり」ということわざのように、一年の計画は元旦に立てるため私の家では書初めをしている。私の書いた今年の言葉は、「優しい心」という言葉だ。少し書初めにしてはおかしい言葉かもしれないがその気持ちが入っていればそれでいいと母に言われたのでこの言葉にした。そんな理由もあるが、一番の理由は優しい心を持っていつでもどこでも誰にでも接していこうという気持ちだ。これが私の今年の目標となっている。去年は「一生懸命」と書いて、何事にも一生懸命取り組んでいくという言葉だった。今年は中学になるから、去年の目標と今年の目標を合体して、「何事にも優しい心を持ち、一生懸命取り組んでいきたい」という目標にしようと思う。そして勉強にもがんばって熱心に他の友達に負けないように取り組んで生きたいと思う。
 除夜の鐘そしてお正月とは人間にとって、一年を振り返り新しい一年を悔いのないようにすごすためのものである。これは、実際の私の目標でもある。これからはきちんと計画を立て毎日の生活に悔いのないように生活していきたい。そして毎年「ゴ〜〜〜〜ン」という除夜の鐘の音を聞いて、一年を振り返り、心を入れ替えたりする時間を忘れずにしていきたいと思う。

   講評   inoko

 ゆっぴさん、こんにちは。
大晦日の夜。暗い闇に響く除夜の鐘。大晦日の晩は、なぜかいつもとは違う静寂が漂っていて、そこに響く除夜の鐘には、何とも言えない味わいがあります。除夜の鐘、おせち料理、鏡餅、松飾り…。それぞれに、いろいろな意味があります。今では、お正月を簡単に済ませてしまうことも多いのですが、きちんと後世に伝えて行かなければいけないことであると思います。
☆ 年の始めに、気持ちがあらたまるような作文になりました。大晦日から元旦にかけてのことが、静かに語られています。家族でする書き初めは、きっと大人になって、ゆっぴさんが自分の家族を持つようになっても続くことなのでしょうね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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