国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   国の政治のありかた   うっちー

 一国の政治の全てを同一人物に集める事の危険性を人々は歴史の中で痛感してきたが、今では大部分の人が独裁政治よりも民主主義は格段に優れた方法と信じられている。しかし、独裁政治が民主主義に則った政治よりも効率が良いのは確かだ。独裁者は他の人、団体の個々の利益にとらわれずに行動でき、その人の利益が結果として国の利益もしくは国民の利益につながるなら国民の支持も得られる。特定の集中的に教育されて優れた人物たちを政治家にすることで効率の良い政府が出来るだろう。しかし、多くの人が平等に発言する機会を持てる民主主義を守っていくべきだ。その方法は二つある。
 第一の方法は民主主義的に選ばれた代表者がそれぞれ選んでくれた人からの責任感から代表であるという意識を強く持つことだ。
 第二の方法は一票の重さ、大きさといった選挙の重要性を学校教育で教えることだ。最近は選挙に全く興味が無い人が増えているがその一方で選挙に行くのを欠かしたことが無い事を誇らしげにしている人々もいる。現在までの日本の全国的な選挙で、最も投票率が高かったのは明治時代に初めて実施された衆議院の総選挙だ。この時には選挙権、被選挙権を持っていることは一種のステータスであり、選挙権を持っていた人々は自分の一票の重さをはっきりと自覚していたからこそこのような高投票率になったのだろう。今では大人になれば選挙権をもらえるのは当然のことのように思われがちで、一票の重さを軽視しがちだ。もっと小さな頃から学校で選挙のことを教えてその重要性を理解してもらうことが大切だ。
 確かに民主主義は一歩間違えれば衆愚政治になりかねないし、効率やスピードが求められる政治では、多くの人の思惑が絡むことの無い独裁政治は非常に便利だ。今のロシアが一部の人間の利益を目的とした半独裁国家にもかかわらず、成長を続けている事からも時と場合による使い分けが必要なのかもしれない。しかし、選挙では代表者を選ぶのではなく選ばれた代表者にいつ辞めさせられてもいいようと覚悟させる機会なのだ。選挙によって立ったものは選挙によって辞めさせられる事を全ての人が理解し納得して人物を見極める目を養うことがその国の政治の質を高めて、ひいてはその国にとって大きな財産となってくるのだ。

   講評   nane

 よく考えて書いた。
 漢字がちょっと多すぎたかな。テーマ自体が難しいものだから、書き出しはむしろ優しくしてもいい。
 第三段落の、一票の重さもよく書いた。先進国では、60%ぐらいが普通らしいけど、やはりその国の政治は、その国民の成熟度によって決まってくるのだろうね。
 「選挙によって立ったものは選挙によって辞めさせられることを……」はことわざの加工だね。結びまでの文もうまい。まとめ方に、文章力のセンスが表れている。


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