国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
個性のある部屋 おほと
経済の高度成長下にあっては、その目的を達成する一番の武器は、工学的な発想と工学技術であった。これまでの建築は芸術性と工学的な技術に重点がおかれていた。建築学が一つ一つの独学した見物をつくる技術であった段階まではそれでよかったであろうが、それが一方では都市という空間までに拡大し、他方まではまた、インテリアというミクロの空間にまで細分 化されて来た現在では、その底流に生物学的なものの見方、考え方がしっかり根を下ろしていないと、建築もインテリアも本当に人間のためのものになりえないということが、いま反省され始めようとしている。 冷たい無機質の材料で囲まれた舞台装置のようなインテリアよりも、木やもんめのような素朴な材料で囲まれた泥臭さの中に、なにか人間本質といったものがひそんでいることに気がついたのである。私は少々汚くても、物のしまってある場所が分かっていれば、ピカピカにかたずけなくてもいいとおもう。
理由は、もしその部屋が少し汚くてお父さんやお母さんに「かたずけろ!」といわれてかたずけるとどうなるだろう。今までそこにしまってあったものがキレイなイメージに変え、しまってあったものがどこにあるのかを忘れてしまい、とても不便になるからである。
もう一つの理由は、まずハムスターにたとえてみよう。ハムスターの寝床ををせっかく掃除したのに次の日には、もうちらかっているのである。ハムスターも人間と似ていてキレイな寝床で寝ても落ち着かず、つい散らかしてしまう。だから人間だけではなく動物全体でも自分の好きな部屋にもいろいろあり、キレイな部屋が好きな人もいるし、汚い部屋が落ち着く人もいる。なので動物には個性がありそれを尊重しなければならないのでそれを大切にしないといけないのである。
確かにきれいな部屋は見た目もいいし私も好きである。しかし大事なのは自分が使いやすい部屋にすることだ。
講評 jun
むずかしい長文の感想文でしたが、よくがんばりました。今回から、<要約または状況説明と意見>→<第一の理由>→<第二の理由>→<結び>という構成で書く練習をしていきます。二つの理由には、それぞれその理由を裏づける実例を挙げます。
要約は、最初のうちは、長文を大きく三つくらいに分けて、それぞれから大事な文を抜き出す形で構いません。
理由は、まず、「第一(第二)の理由は……だからである。」と示してから、実例を挙げていくといいですよ。実例はよく考えましたね。
次回の目標は、名言の引用です。
▲「かたずける」→「かた(片)づける」
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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