創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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明るい未来ブックは まるもち
テレビと映画は大変似ている。ただ座っていれば楽しむことが出来る。本は見ようと思うと多少の努力が必要になってくるが本は、つまらないところを省くことも出来るし、面白いところを二度読むことも出来る。また、読むスピードを加減することも出来る。それはテレビや映画とちがった良さである。つまり、本は読む側の自由が大きいということだ。しかし、こういった良さの中で世の中には難しい本がたくさんある。だが、自分に最も適した本を読む、そうすることによって、無用の努力、無用の虚栄心、無用の劣等感、時間の無駄を省くことが出来る。
今、誰でも知っているような映画『佐賀のがばいばあちゃん』。映画で見て、それから本でも買ってみようかという気になった。その本を読んでみると、それは意外と楽しいもので、映画とはまた一つ違ったよさがあった。まず、“ここはどういう意味であろうか”そう考えたときにゆっくり考えられたことだ。テレビや映画だと、分からなくてひっかかる部分があったが、ゆっくり読み返すことによってまた違った良さを味わうことが出来た。また、“あ、ここ面白いな”と思った場面を違う場所に居る相手に、より適切に伝えることが出来る、という良さもあった。それから、本とは違った場面があったので、自分だけが知っているように感じて、勝手に自分がすごいと思い込んだりもする。
この間『東野 圭吾』さんという、あまりにも有名になった作家の紹介をしていた。それまでは何の興味も無かったのだが、そのテレビ番組を見て、楽しそうだと思うようになった。そしてある日、本屋にいった時東野圭吾さんの本が目に留まった。“このあいだテレビで言っていたあの本だ”と。そしてその本を買った。それからどんどん東野圭吾さんの本を読むようになって、今では何冊か持っている。自分にあった本が見つかった瞬間だった。
こうしたように、本は、自分にあったものを使うのが大切である。そうすることによって、本がだんだん楽しくなって、自分の知識も増えることになる。そして、この体験から分かったことは、本は自分の視野を広げ、そして、未来を楽しくするということ。だからこそ、自分にあった本を選ぶのが大切ではないのだろうか。そして本は、今からも先ずっと、私達には欠かせない、明るい未来ブックになるであろう。じっくりゆっくり、未来ブック、自分に適した未来ブックをみんなで読もう。
講評 kira
まるもちちゃん、こんにちは。なるほど、まるもちさんの文章に力があるのは、読書の栄養をいっぱいつけているからなんだね。本を読むおもしろさを知ってますね。
自分にぴったりの本に出会うと、まるで友達を見つけたときのようにうれしくなりませんか? そんな出会いを期待しながら、どんどん本を読み進めている気がします。そこに、まるもちちゃんは「未来ブック」という名前をつけました。とても素適です。地名の入っていない地図のようなものかもしれませんね。
「佐賀のがばいばあちゃん」は生きるたくましさを教えてくれる作品でしたね。本を読むことで、自分だけへのメッセージを得たような気持ちになれますね。
東野さんは、推理作家でしたっけ。映像作品にされることの多い作家ですよね。それでも、本もベストセラーです。そこにやはり特別な楽しみ方があるということでしょうね。
これからも自分だけの「未来ブック」をあたためていってね。
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