創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人それぞれちがう宝物   ショウ

「わぁ〜きれい!」
「プラネタリウム」を見たとき、ぼくは感動した。この前、日本に行ったときにおばあちゃんに『大人の科学』という雑誌を買ってもらった。その雑誌の付録に、「究極のピンホール式プラネタリウム」というのがついていた。『大人の科学』というだけあって、ねじを使ったり、豆電球を使ったりするので、こわさないかとドキドキしながら作った。
「後は、取り付けるだけで完成っと…できたー!!」
見た目は、それほどきれいではなかったが、写してみるととてもきれいで、感動的だった。これは絶対毎晩見ても飽きないくらいのものだ。これが実際の星だったら、一億年以上も前の光を見ているのだと思うとうれしくなった。プラネタリウムを作って良かった、と思ったのがこのときだった。このプラネタリウムが、ぼくの一つ目の宝物だ。 
 二つ目の宝物は、「TSUYOSHI(西岡 剛)選手」のサインボールだ。ぼくは野球が大好きだ。プロ野球選手を目指している。毎日、五十回以上は素振りをしている。野球が好きになったきっかけは、お父さんに千葉マリンスタジアムに連れて行ってもらったことだ。千葉マリンスタジアムで、ロッテ×ダイエーの試合を見たとき、二十一×ゼロで、ロッテが負けてしまったが、ぼくは、大敗したロッテが好きになった。その理由は、TSUYOSHI(当時は西岡)選手が、負けていても、好プレーを連発したり、励ましあったりして、あきらめないでいたからだ。この日のことは、今でも覚えている。もしもこの時、福岡ダイエーホークスが負けていたら、ダイエーの誰かを好きになっていただろう。このようなことがあり、その日から、ぼくはTSUYOSHI選手のことが好きになった。TSUYOSHIグッズを何個も持っている。その中で、このサインボールが一番のお気に入りだ。なぜか、このサインボールを見るたびに、「頑張るぞ!」という気持ちになり、やる気が出る。
 お母さんに話を聞いてみた。すると、お母さんは、引越しをするときに友達からもらった色紙が子供のころの宝物なのだそうだ。ちょうどぼくと同じ六年生くらいのときに、北海道から千葉県へ引っ越した。友達と別れるのはとても悲しくてつらかったが、色紙をもらい、その色紙に勇気付けられて、生活することができたのだそうだ。
 「十人十色」ということわざがあるように、みんな、人それぞれ違う『宝物』があるのだということがわかった。人それぞれの宝物には不思議な力があるような気がした。ぼくがこれから大人になるに連れて、宝物はどんどん増えていく。反対に、宝物でなくなるものもあるだろう。でも、宝物ではなくなっても、昔のぼくの宝物として、忘れないでいたい。今日もぼくはプラネタリウムを見ている。「何度見てもきれいだな…」

   講評   siro

 ショウくん、こんにちは。手作りのプラネタリウムに西岡選手のサインボール、どちらもステキな宝物ですね。作文から、その二つがショウくんにとってどれだけ大切なものかが伝わってきましたよ。特にサインボールは、プロ野球選手を目指すショウくんにとっては、夢を勝ち取るために必要なものであるのかもしれませんね。毎日、ボールを眺めては気合を入れ、素振りをしている姿が浮かびました。
 聞いた話、まとめ、それぞれも上手にまとめることができました。お母さんの宝物は友達からもらった色紙なのですね。そのことを書いた上で「十人十色」ということわざを使ったのはよかったですね。ショウくんが考えるように、宝物は人それぞれ違いますし、同じ人の宝物でも年齢によって変わります。でも、それが宝物であったという事実を忘れずにいることで、そのものを大切にすることができますね。
 大変よくできました。

▲三点リーダーは「……」とつけましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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