創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   戦争の悲惨さを考える   ☆マリー☆

 犠牲がなければ今の平和がなかったわけではないだろう。誰だって同胞たちの死を無駄とおもいたくない。意義のある崇高な死と見なしたい。しかし、無駄と認めないのは、自分たち人間の愚かさを糊塗することに他ならない。数百万人の死という犠牲の上にしか二一世紀後半の平和が成立しないのだとしたら、そんな平和はいらない。死者たちの上に築かれた平和を楽しむ資格など誰にもないではないか。覚悟の犠牲ではなく無念の死であったという前提から考えないかぎり、また同じことがくりかえされるだろう。高い地位にいたくせに責任の所在をごまかす卑怯者ばかりを生き残ったとしたら、いかに慰霊祭を重ねても若い死者たちはうかばれないだろう。
 戦争の悲惨さを後世に語り継ぎ、反省することは大切だ。深く反省することは、新しい出発の土台になるからだ。夏になると、広島、長崎の慰霊祭がある。私は、小学生の頃、広島の原爆ドームに修学旅行でいった。5ヶ月前くらいには、先生と一緒に戦争についてを、しる。すこし悲惨なビデオなども見た。男の人は、強制的に軍隊にされ、家族ともはなればなれ、お国のためにといって死ぬ人もたくさんいる。私はそんな戦争は二度とおこってはならないと思う。実際、原爆ドームに行って、水がほしいと近くの池や川にいろんな人々がいったということ、放射線のせいで顔や体の皮膚がやけどをしたということ、私は、これから戦争を知っている人たちが減る中で、最も現代人に伝えるよい場所だと思った。日本は、このことを深く反省して次の未来を考えていくべきだと思う。
 しかし、どうしたら戦争にならないかを考え、対策をとることも大切だ。対策は、すこし難しいけど、前おきた戦争の内容をみんなに知ってもらい、戦争の悲惨さをうったえると戦争をしなくなると思う。それに、ゲームなどでの殺し合いがけっこうはやっているけどやめて、もっとおもしろいものをだせばいいと思う。昔話で桃太郎は、どうしたら凶悪な鬼たちを退治できるかを具体的に考えた末、犬、猿、キジを家来にすることにしたのだ。つまり、桃太郎は、鬼にさらわれた人の慰霊祭などの毎年盛大にやるかわりに、鬼を退治に行くという現実的な対策を立てたということだ。
 確かに、過去の戦争を反省することも戦争を回避するための対策を立てることもどちらとも大切だ。しかし、一番大切なことは、「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。」という名言があるように、私たちが平和を求める強い気持ちを持ち続けることである。(総合化の主題)

   講評   koni


 第一段落の要約は、上手にまとめることができています。

 第二段落では、一つ目の意見を挙げて、体験実例を書くことができました。平和について学ぶ機会を増やしていくという考えを書いたところがいいですね。マリーさんが学習して、知ったこと、わかったことを詳しく説明できています。
「広島、長崎の慰霊祭→広島、長崎の原爆慰霊祭」
「戦争についてを、しる。→戦争について学ぶ。」

 第三段落では、二つ目の意見を挙げ、自分の考えた対策を説明し、昔話の実例でさらに強調することができました。ゲームの世界での殺し合いは、痛くも辛くもないけど、ちゃんばらごっこだったら、痛かったり辛かったりしながら手加減というものを学んでいくのですものね。

 第四段落では、名言の引用をして総合化の主題でまとめることができました。 


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