創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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    まさかソフィーは(感)   べっきイ

 ある晴れた日、ソフィーがソフィー自身をまったく新しく体験してはっとする、ということは。ちょうど森を散歩している時なんかにね。
もしもソフィーがこんな自分に気がついたなら、ソフィーは自分自身をさっきの火星人と同じくらいなぞめいたものとして発見したことになるのです。パパはいろいろおかしなことをするから、ちょっとばかり朝食のテーブルの上を飛ぶなんて、トーマスの目にはべつにたいしたことには映らない。
 小さな子どもは現実を知らないのでどんなにおかしなことがあろうが、別に大したことはないと思っている。でも、大人は現実を全て知っているわけなので、思い込みが激しい。テレビ番組の『のだめカンタービレ』でこんな話があった。黒木君が主人公ののだめに差し入れを入れてもらい、そのときののだめがものすごく優しかったので黒木君はのだめにホレて、でものだめは本当は部屋も汚く、シャンプーも三日おきのヘンタイとしか言いようがない人間だった。そのことをいくら真澄に説明されても黒木君は
「めぐみちゃんはそんな人ではない。」
と言い張っていた。もし怖い顔をしている人がいて、(あの人は絶対怖い性格だ。)と思っていて、本当はとても優しい人だったりする。このようなことを先入観という。
 私も、小さいときと違って時々思い込んでしまうことがある。それは今まで生きてきて現実をたくさん知ってきたからだ。そして現実はそう甘くはない。次はこうなるだろうなあと考えても、考えていたことよりもっと複雑だったりする。私はそういう目に何度もあったことがある。そういうのが本当の現実というものだ。まるでいつも現実にしばられているようだ。ソフィーは子どもと違って現実を全て知っていたのでトーマスのお父さんがもしも飛んだとき、びっくりしていたのだ。
 小さな子どもはまだ現実をあまり知ってはいない。でもそれはまだこれから長い長い人生を生きていくので今はまだ仕方のないことだ。大人だったら現実は全て知っていてとても良いけれど黒木君のように思い込み(先入観)が激しいところが良くない。それはきちんとした服を着てお金もちそうに見せておいて実は貧乏などそういうことである。それに現実は甘くないので逃げることも不可能だ。人間にとって現実は逃げることはできない。それでも人生を生きていると悲しいことも楽しいことも嬉しいことも嫌なこともある。

   講評   nara

 要約するときに、「わたしたちは」のように大きくまとめた部分を入れるようにすると、うまくまとまるよ。それと、(このことば、メモして!)という強調表現もヒントになるね。最後の2つの段落を使って要約してごらん。
 お気に入りの『のだめカンタービレ』を使っておもしろい題材を入れられたね。そうか、「ホレる」ということは思い込みなのだな。「こうだ!」と思ってしまうと、その視点からしか物事を判断できなくなるのだね。「思い込み」がどんなときに起こるか。いろいろ考えてみるとよさそうね。黒木君のように恋愛状態に陥ったときもそう。それから、いろいろな経験がかえって「今までこうだったから、今度もこうだろう。」と思ってしまいそうね。長文には「習慣」ともあった。わたしたちは、さまざまなものによって、知らぬ間に思い込みをしているというわけだ。
 重要なのは、「知らぬ間」つまり、自分が物事についてよく見もしないし、考えもしないで思い込んでいることに、気づいていないということだろうね。サングラスをかけっぱなしで忘れていて、目に映っているものが本当のことだと思っているような状態かな。サングラスをかけていることに気づかないといけないし、サングラスをとって見て初めて、本当の色や形が見えてくるということに似ているのではないかな。
 本当の現実を見ると、いろいろなことが発見できる。思い込みというのは本当の現実から逃げていることだと、この作文から考えることができそうだね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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