国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   タイミング   おねえ

 まさにその時というのが、そっ啄の機である。われわれはほとんど毎日のように、何かしら新しい考えの卵を頭の中で生み落としている。外から適当な刺激が訪れて、破るべき卵の殻がありさえすれば、孵化が起こるのにと思われる時も少なくなかろう。せっかく、ついばむ力が外から加わっているのに、こうしてむなしく機会を逸してしまうことになる。学んで時にこれを習う、そっ啄の機はいつやってくるかしれない、折にふれて立ち返ってみる必要がある、と教えているのであろうか。
 私は、この話を読んで、「そっ啄の機というものは初めて知ったけれど、確かにそっ啄の機に、チャンスをのがすことも多いな」と思った。
 そっ啄の機の経験は私にもある。それは、勉強のことだ。私の場合、何故か頭が冴えている時は、宿題が少なめで、つかれている時は、宿題などが大量に出るのだ。まるで、先生がわざとそうなるようにしているかのようである。そんな時、思わず、
「あーあ。タイミング悪いよ。」
と、つぶやいてしまう。何事もタイミングは必要だ。もちろん、つかれている時に少なくなることもある。その時はまさにそっ啄の機である。学習して、何かを知る時にも、ぴったりのタイミングであれば、それによって、何か才能が発揮されるかもしれない。足りないのも行きすぎているのも良くない。ぴったりのタイミングが大事である。逃がしてしまってからではおそいのだろう。
 母にも、そっ啄の機の話を聞いてみた。すると、家を買った時のことを話してくれた。そのころ調度、父と母は家をさがしていた。そんな時、その時住んでいた所のすぐ近くに、モデルルームができたので、さっそく見に行き、一応名前などを残して行った。それから買わないかのさそいの電話が度々来たが、母はその度に断っていた。しかしある日、父がその電話を取り、一回キャンセルになって空いた所を勧められた。そこの家を見に行くことになった。母は、「そんな狭い家・・・。」と思っていたのに電話をもらった二日後に、そこに住むことが決まった。理由は、会社に近いからである。しかしそこに住んだおかげで、楽しいこともたくさんあるから、狭くても良いと思う。
 私は、今回、勉強をするにも何をするにもタイミングが大切ということが分かった。「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあるが、私も、時機を逃がしてしまわないよう、気を付けたい。何事も、タイミングを逃してしまっては、大変なのでそんなことの無いように、物事を上手く運べるようにしよう。
 

   講評   hoemi

 「そっ啄の機」とは耳慣れない言葉だけど、ものごとにはタイミングが大切という点で具体的な例を挙げることができたね。
【構成】 長文の内容はしっかりつかめているようだね。3文ぬきがきもきちんとできていますよ。
【題材】 学習する上でもタイミングというのは確かに必要だね。絶好のチャンスといった時には驚くほどの吸収力を発揮し、タイミングの悪い時には何一つ身につかないという場合もあるね。また、家を購入するというのは一生のうちで何度とないわけだから、これこそタイミングがものをいうと思うよ。うまく例示できました。
【表現】 「たとえ」のセンスの良さをいかして表現できたね。ことわざの引用もバッチリです。
【主題】 「そっ啄の機」を逃さないように、常日頃から意識するというのも大切。「そっ啄の機」を得たことで躍進できるよう心がけたいという気持ちがよく伝わってきたよ。


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